はじめに
わたしの職場・高齢者デイサービスでは多くの女性が
働いています。男性2割、女性8割の比率です。
また、みんな給料は同じ水準で、同じ仕事量をこなしています。
男女で差はみられていません。
みると、平成25年における男性の労働人口は3,773万人。
一方、女性は2,804万人と
男性の方が約900万人上回っています。
また、正社員の割合も
男性の方が圧倒的に女性より数で優っております。
1-特-17図 年齢階級別労働力率の就業形態別内訳(男女別,平成25年) | 内閣府男女共同参画局
この結果から、日本企業は男性の方が長く勤めていることを
期待しているのがわかります。
会社側は、男性社員が育児で仕事を中断してほしくない。
さっきの「就業形態別内訳 」をみると女性は20代後半から、
30代後半にかけて正社員の数が減少しています。
また育児休暇に関しては、2015年の調査によると、
男性は2.65%の取得率に対し、
女性は過去最高の81.5%を記録しています。
このデータから、20代~30代にかけて
子育てによって、仕事を中断する女性が
圧倒的に多いことがかります。
また、決して男性が育児をしたくないのではなく、
職場環境が大きく関係しています。
ユーキャンの2014年の調査では
育児休暇取得における最大のカベは「職場の理解」と
出ていました。
育児のために、仕事を中断しようとする男性社員に
上司がその希望を受け入れない「パタニティ・ハラスメント」
というのに悩まされいる人もいるようです。
やっぱり、企業側にとって、男性社員は子育てで
仕事を辞めてほしくないという思いがいまだに
根強くあることがわかります。
また、
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(平成25 年)によれば、
男性の方が女性よりも賃金を多くもらう傾向にあります。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/josei-jitsujo/dl/13b.pdf
男女雇用の平等とよくいいますが、
いまだに男性の育児休暇が取りにくいし、
男女の賃金格差もある。
やっぱり、日本はまだ男性中心の社会なんですね。
日本企業はもっと女性の雇用について考えるべき!
2016年4月に「女性活躍推進法」ができ、企業側に
女性雇用の改善を求めるようになっていますが、
根本的な解決につながっている感じはしません。
女性においては子育てが終わった後も
また仕事に復帰できるような環境を整え、
男性側にも育児休暇が取りやすくして、
女性への子育ての負担を軽減するようにするべきです。
それができれば、仕事の環境も一気に変わっていくでしょう。
少子化を解決するにはまず会社側の努力が不可欠です。