30代になった社会福祉士・しげKickのブログ

昭和60年生まれ社会福祉士のしげkickです。福祉や医療関係、その他ゆるく書いていきます。

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熱はなくても、「解熱鎮痛剤」は飲んでもいいの? 知っておきたい「解熱鎮痛剤」のこと。

はじめに

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腰が痛い、頭が痛い、歯が痛いなど

体の痛みに悩まされているときに飲む「解熱鎮痛剤」

 

「熱冷まし」「痛み止め」とも呼ばれています。

 

若い世代にとっては、痛みを薬で抑える

ことについて抵抗あるかもしれません。

 

でも、わたしの高齢者施設では解熱鎮痛剤を飲んでいる

お年寄りが多く、結構メジャーなお薬です。

 

使用方法を理解しておけば、役に立つ薬ですので、

「解熱鎮痛剤」の基本についてご紹介していきます。

 

解熱鎮痛剤はどんなものがあるの?

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解熱鎮痛剤には非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)

アセトアミノフェンの2種類があります。

 

両方とも熱を下げ、痛みを緩和する働きがあります。

 

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)とは

代表的な薬は「ロキソニン」です。

 

炎症の原因になる物質「プロスタグランジン」が出ないように

働きかけます。

 

決して物質そのものを消す薬ではないので、

痛みが強くなる前に服用したほうが効果があるようです。

 

また、「プロスタグランジン」は胃の粘膜を守ったり、

血管を拡張したりしてくれる大切な物質なので、

その作用を抑えることで胃潰瘍になることもあります。

 

あと、インフルエンザのとき、非ステロイド性抗炎症薬

の服用は絶対にダメですよ。

 

最悪、死亡するケースもあります。

 

アセトアミノフェンとは

 

代表的なのは「カロナール」です。

 

非ステロイド性抗炎症薬と同じ熱を下げたり、

痛みを和らげる効果があります。

 

アセトアミノフェンは脳の中枢神経に働きかけて、

熱の感知や痛みをコントロールをするのが特徴です。

 

なので、効き目は非ステロイド性抗炎症薬より弱く、炎症を抑える作用も

ほとんどありませんが、胃腸に負担がなく、副作用も少ないため、安全に

服用できるメリットがあります。 

 

つまり、

強い効果あり、副作用も強いのが 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)

効果が弱いが、副作用も弱いのがアセトアミノフェン

と言えます。

 

熱はなくても、「解熱鎮痛剤」は飲んでいいの?

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わたしの高齢者デイサービスでも

解熱鎮痛剤のカロナールを服用している利用する人はいます。

 

 

数年前、家族から痛みが出たら、カロナールを飲ませてほしいという

連絡があり、利用者が腰の痛みを訴えたため、

スタッフに薬をあげるように指示をしたところ・・・

 

そのスタッフが、薬の説明書に

『体温が38度以上のとき服用』と書いてあるので、

「熱がないのに飲ませていいのですか」

尋ねられたことがありました。

 

そのとき、熱が出てないのに、解熱鎮痛剤は飲んで

いいのか迷う人が意外といることに気づきました。

 

で、結論から言いますと、「解熱鎮痛剤」は

熱が出ていなくても、飲んで大丈夫です。

 

解熱鎮痛剤は痛みを和らげたいときだけでも使えます。

 

しかし、熱を下げるためだけに

解熱鎮痛剤を服用するときは慎重になったほうがいいです。

 

一般的に高熱が出た時に、カロナールは効果があると言われていますが、

逆に症状を悪化させることもありますので、

正しく理解したうえで服用しましょう。

 

最後に

解熱鎮痛剤を服用するとき、

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)とアセトアミノフェン

の違いを理解することが大切です。

 

痛みが出たら、熱はなくても解熱鎮痛剤は気にせずに服用してOK

ですが、依存症になるリスクがありますので、使い過ぎには注意して下さい。

 

医師の指示にしたがって、用法・用量を守り、服用するようにしましょう。