30代になった社会福祉士・しげKickのブログ

昭和60年生まれ社会福祉士のしげkickです。福祉や医療関係、その他ゆるく書いていきます。

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米こうじの「甘酒」って栄養がある飲み物だから、食欲のないお年寄りや介護食にいいですよ。

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はじめに

 

高齢者施設ではよくおやつで提供される「甘酒」

味も甘く、飲みやすく、お年寄りにとても人気があります。

また、手軽に作れるので、利用者と一緒につくり、

レクレーションのひとつとして楽しめる飲み物です。

 

「甘酒」は、お年寄りの介護にとても役立つますので、

この記事でポイントをおさえて、ぜひ活用していただければと

思います。

 

甘酒の原料は2種類ある。

甘酒の原料は「酒かす」と「米こうじ」の2種類あります。

 

甘酒はソフトドリンクに分けられますが、

「酒かす」にはほんの少しアルコール成分が含まれていますので、

お酒に弱い方、肝臓に病気を持っている方には

あげない方が無難です。

 

逆に「米こうじ」だけの甘酒であれば、

ノンアルコールなので、お酒に弱い方、肝臓に病気を持っている方

でも心配なく、飲むことができます。

 

しかし、米こうじだけの甘酒はブドウ糖が約20%を占めており、

糖分制限をしている人には、注意が必要です。

 

米こうじの甘酒にはアルコールがないということで、糖尿病の方に安易に

あげないようにしましょう。また、「酒かす」の甘酒も同様です。

担当の医師など話をして、飲んでいい量を決めておくのがベターです。

 

ちなみに1日に摂取量としては200mlまでが目安とされています。

カロリーも他の飲み物より高いので、取りすぎに注意。

 

食欲のないお年寄りには、米こうじの甘酒を

 

年をとると、胃も小さくなり、

だんだんと食欲も低下していきます。

 

そんなときに米こうじの甘酒がとても効果があります。

米こうじの甘酒は多くの栄養が含まれていることから

飲む点滴」とも呼ばれており、食欲がない人に心強い飲み物です。

 

なによりもブドウ糖が2割も含まれており、

すぐ吸収され、エネルギーになります。

また、必須アミノ酸、ビタミンB類、酵素、ミネラル

も多くの栄養があるのも特徴ですので、

飲むだけで低栄養状態を防ぎ、元気を取り戻せるようになります。

 

余談ですが、米こうじの甘酒は温めると栄養成分が、

損なうという話もあるので、栄養を大切にしたいなら

常温もしくは冷やして飲む方がいいみたいです。

 

最後に

 

わたしの施設には大腸がんを患っている人がいて、

腸の痛みで食事が食べれないことが多々あります。

そんな時に、試しに米こうじの甘酒(125ml)を温めてあげたら、

喜んで全部飲んでいました。

 

売っている米こうじ100%の甘酒は、他の甘酒より割高ですが、

手軽に栄養摂取ができるので、食事ができないお年寄りがいたら、

一つの方法として活用してみてください。