はじめに
高齢者施設ではよくおやつで提供される「甘酒」
味も甘く、飲みやすく、お年寄りにとても人気があります。
また、手軽に作れるので、利用者と一緒につくり、
レクレーションのひとつとして楽しめる飲み物です。
「甘酒」は、お年寄りの介護にとても役立つますので、
この記事でポイントをおさえて、ぜひ活用していただければと
思います。
甘酒の原料は2種類ある。
甘酒の原料は「酒かす」と「米こうじ」の2種類あります。
甘酒はソフトドリンクに分けられますが、
「酒かす」にはほんの少しアルコール成分が含まれていますので、
お酒に弱い方、肝臓に病気を持っている方には
あげない方が無難です。
逆に「米こうじ」だけの甘酒であれば、
ノンアルコールなので、お酒に弱い方、肝臓に病気を持っている方
でも心配なく、飲むことができます。
しかし、米こうじだけの甘酒はブドウ糖が約20%を占めており、
糖分制限をしている人には、注意が必要です。
米こうじの甘酒にはアルコールがないということで、糖尿病の方に安易に
あげないようにしましょう。また、「酒かす」の甘酒も同様です。
担当の医師など話をして、飲んでいい量を決めておくのがベターです。
ちなみに1日に摂取量としては200mlまでが目安とされています。
カロリーも他の飲み物より高いので、取りすぎに注意。
食欲のないお年寄りには、米こうじの甘酒を
年をとると、胃も小さくなり、
だんだんと食欲も低下していきます。
そんなときに米こうじの甘酒がとても効果があります。
米こうじの甘酒は多くの栄養が含まれていることから
「飲む点滴」とも呼ばれており、食欲がない人に心強い飲み物です。
なによりもブドウ糖が2割も含まれており、
すぐ吸収され、エネルギーになります。
も多くの栄養があるのも特徴ですので、
飲むだけで低栄養状態を防ぎ、元気を取り戻せるようになります。
余談ですが、米こうじの甘酒は温めると栄養成分が、
損なうという話もあるので、栄養を大切にしたいなら
常温もしくは冷やして飲む方がいいみたいです。
最後に
わたしの施設には大腸がんを患っている人がいて、
腸の痛みで食事が食べれないことが多々あります。
そんな時に、試しに米こうじの甘酒(125ml)を温めてあげたら、
喜んで全部飲んでいました。
売っている米こうじ100%の甘酒は、他の甘酒より割高ですが、
手軽に栄養摂取ができるので、食事ができないお年寄りがいたら、
一つの方法として活用してみてください。