30代になった社会福祉士・しげKickのブログ

昭和60年生まれ社会福祉士のしげkickです。福祉や医療関係、その他ゆるく書いていきます。

ブログタイトル

河口湖ミューズ館・与勇輝館の人形を見て感じた「自立」の大切さ。

2017年の夏に山梨県の河口湖ミューズ館・与勇輝館行きました。

とても小さな美術館ですが、そこで展示されている人形が良かったので、

ご紹介します。

 

河口湖ミューズ館・与勇輝館とは

 

山梨県・富士五湖の一つである「河口湖」近くにある美術館で、

人形作家・ 与勇輝(あたえ ゆうき)が作った人形が展示されています。

 

15分ぐらいで全部をみれるほど小さな美術館です。

でも、半年に1回のペースで作品展を変えており、

与勇輝氏の人形に魅了された人たちがリピーターとして訪れています。

 

また、喫茶店があり、外の景色を見ながら軽食が取れ、

混雑もないので、ゆったり過ごしたい人にはぴったりです。

 

与勇輝氏の人形から感じた「自立」の意味

 

 

与氏の人形作品は木綿が主な素材ですが、

とても軽い素材で作られているのに、支えがなくても人形が立ちます。

 

そのクオリティの高さにすごいと感じました。

人形自身の力で立っているという事実が、

まるで人形が生きているように感じてしまいます

 

例えるなら、赤ちゃんがハイハイから2本足で立つようになったときに

出てくる気持ちに近い感じがあり、「自力で立つ」というのは人間の成長として

もっとも重要な場面だと思いました。 

f:id:social-walfare-work:20170816235315j:plain

わたしは介護の現場で高齢者を見て行きましたが、

自力で立てなくなると、家での生活でさえ困難になります。

 

それだけ「自力で立つ」というのは人生を大きく変えるほどの

力があると改めて感じ、人間らしく生きるための大切な要素であると

人形を通して理解することができました。

 

人形から伝わる、大人になることの大変さ

 

与氏の子どもの作品を見ていると、

桶いっぱいの水をはこぶ女の子、帽子を被り敬礼をする男の子。

長い時間の正座にくたびれて足を崩す女の子もいれば、

ガチガチに緊張して正座をする女の子がみられます。

 

それらの人形から、大人になるために頑張っている子どもを感じました。

 

「自立」という言葉には

「子どもから大人に成長する」という意味もあり、

 与氏の人形には、子どもが自立していく場面を上手く表現しています。

 

特に大人の社会に適応できずに苦労する子どもの様子が

ポーズや表情に良く表れており、人形を通して自立の大変さを

感じました。

 

最後に

 河口湖ミューズ館・与勇輝の作品展を訪れて、

「自立」の大切さを「自分の足で立つ」「子どもから大人に成長する」

という視点から、発見することができました。

 

もしかしたら、この2つが人間らしく生きるために必要な要素だから、

与氏の人形を「生きている」と思えたのかもしれないです。

 

わたしは人形に興味は全くない人間ですが、

それでも河口湖ミューズ館・与勇輝館は楽しめました。

 

ちなみに入館料は

一般・大学生 600円

中・高校生 400円

小学生以下は無料と他の美術館よりも比較的安いです。

 

開館時間は9:00~17:00(入館は16:30まで)

 

休館日は毎週木曜日・展示替え日(春・秋)・年末です。

ただし6月~8月は無休になります。 

 

アクセスなど詳しい情報は以下のホームページをご覧ください。

www.fkchannel.jp

 

また、2018年から、

『パリ凱旋・傘寿記念 与 勇輝展 創作人形の軌跡』が開催され、

東京・松屋銀座、京都・髙島屋などで作品展が開催されます。

詳細はこちら→https://atae-yuki.com/