与勇輝展
— 四谷シモン (@simon_yotsuya) 2018年3月19日
3月21日から始まります。 pic.twitter.com/HyJ98z9JC6
2017年の夏に山梨県の河口湖ミューズ館・与勇輝館行きました。
とても小さな美術館ですが、そこで展示されている人形が良かったので、
ご紹介します。
河口湖ミューズ館・与勇輝館とは
山梨県・富士五湖の一つである「河口湖」近くにある美術館で、
人形作家・ 与勇輝(あたえ ゆうき)が作った人形が展示されています。
15分ぐらいで全部をみれるほど小さな美術館です。
でも、半年に1回のペースで作品展を変えており、
与勇輝氏の人形に魅了された人たちがリピーターとして訪れています。
また、喫茶店があり、外の景色を見ながら軽食が取れ、
混雑もないので、ゆったり過ごしたい人にはぴったりです。
与勇輝氏の人形から感じた「自立」の意味
与勇輝展に来ました!
カタチにはイノチが宿るんですね... pic.twitter.com/NrHj0Xcl03 — 与一 (@HuginnMunin) 2017年7月9日
与氏の人形作品は木綿が主な素材ですが、
とても軽い素材で作られているのに、支えがなくても人形が立ちます。
そのクオリティの高さにすごいと感じました。
人形自身の力で立っているという事実が、
まるで人形が生きているように感じてしまいます。
例えるなら、赤ちゃんがハイハイから2本足で立つようになったときに
出てくる気持ちに近い感じがあり、「自力で立つ」というのは人間の成長として
もっとも重要な場面だと思いました。
わたしは介護の現場で高齢者を見て行きましたが、
自力で立てなくなると、家での生活でさえ困難になります。
それだけ「自力で立つ」というのは人生を大きく変えるほどの
力があると改めて感じ、人間らしく生きるための大切な要素であると
人形を通して理解することができました。
人形から伝わる、大人になることの大変さ
いましがた古本屋から帰宅。『刑事コロンボ』のDVD と与勇輝の人形の写真集、小説数冊を入手。(趣味が統一してないけど……)与勇輝の人形が、何とも言えず愛らしい。 pic.twitter.com/uMGOImjgCC
— 石 小夜子 (@sayoko_ishi) 2017年2月25日
与氏の子どもの作品を見ていると、
桶いっぱいの水をはこぶ女の子、帽子を被り敬礼をする男の子。
長い時間の正座にくたびれて足を崩す女の子もいれば、
ガチガチに緊張して正座をする女の子がみられます。
それらの人形から、大人になるために頑張っている子どもを感じました。
「自立」という言葉には
「子どもから大人に成長する」という意味もあり、
与氏の人形には、子どもが自立していく場面を上手く表現しています。
特に大人の社会に適応できずに苦労する子どもの様子が
ポーズや表情に良く表れており、人形を通して自立の大変さを
感じました。
最後に
河口湖ミューズ館・与勇輝の作品展を訪れて、
「自立」の大切さを「自分の足で立つ」「子どもから大人に成長する」
という視点から、発見することができました。
もしかしたら、この2つが人間らしく生きるために必要な要素だから、
与氏の人形を「生きている」と思えたのかもしれないです。
わたしは人形に興味は全くない人間ですが、
それでも河口湖ミューズ館・与勇輝館は楽しめました。
ちなみに入館料は
一般・大学生 600円
中・高校生 400円
小学生以下は無料と他の美術館よりも比較的安いです。
開館時間は9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日は毎週木曜日・展示替え日(春・秋)・年末です。
ただし6月~8月は無休になります。
アクセスなど詳しい情報は以下のホームページをご覧ください。
また、2018年から、
『パリ凱旋・傘寿記念 与 勇輝展 創作人形の軌跡』が開催され、
東京・松屋銀座、京都・髙島屋などで作品展が開催されます。
詳細はこちら→https://atae-yuki.com/