30代になった社会福祉士・しげKickのブログ

昭和60年生まれ社会福祉士のしげkickです。福祉や医療関係、その他ゆるく書いていきます。

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ソーシャルワークの価値をMr.Childrenの曲『GIFT』を通してレポートを書いてみた【後編】

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前編では、Mr.Childrenの名曲『GIFT』の一番のサビを通して

人それぞれがもつ価値の多様性を認めない「何か」がある。

というところで終わりました。

それが「人間の尊厳」の邪魔をしている原因でもありました。

www.social-walfare.work

 

後編ではその原因について書いていきますが、復習のために

Mr.Childrenの『GIFT』を貼っておきます。

多様性を認めない原因は「優生思想」

人は生きていくために、集団を作り、

「生産性」「効率」「速度」「経済性」などの合理性を求めて、

社会が発展してきました。

 

その長い歴史の中で人類が積み重ねた「生活の知恵」を、

一般的に「常識」と呼ばれています。

 

例えば、信号が赤になったら止まる、人に挨拶をするなど。

わたしたちはその「常識」に従うことによって、

安心してその社会で暮らすことができています。

 

わたしたちの社会は「常識」を守ることで、みんなとつながろうとしますが、

「常識」を守れない人は、「非常識」という異常者とみなされ、

社会から排除されていきます。

 

特に知的障害者や認知症患者などは差別を受け、施設に隔離されたり、

罪を起こしても責任がなかったりと、人としての生きる価値を奪われ、

最悪、殺害される事件もありました。

 

そこには「常識」が「非常識」よりも優れているという、

優生思想が働いています。

 

つまり、「常識」の有無によって、人に優劣をつけようとする優生思想が

社会の多様性を奪う原因になっていたのです。

 

ソーシャルワークの価値は優生思想と闘うこと!

優生思想よって差別されているのは、

知的障害者や認知症患者だけではありません。

 

働く能力や意志がない人も、社会から排除される対象です。

例えば、高齢者、身体障がい者、経済的に困窮状態にある人、

病気で思うように働けない人、引きこもり、ニートなどは

社会で役に立たないとレッテルを貼られ、差別をされます。

 

また、家族関係においては「子ども」も排除される対象です。

親は子どもよりも力が強く、権限も与えられているため、 

親が子どもを虐待してしまうケースがあります。

 

ちなみに、ソーシャルワークの対象となるのは、このような優生思想によって

日常生活から排除され、人間性を奪われた人たちです。

ワーカーはその排除された人たちを支援し、

社会に復帰できるように働きかけています。

 

そして、「白」か「黒」で優劣をつける「優生思想」と闘うこと

は、社会福祉士の倫理綱領の「社会正義」にあたります。

 

また、「優生思想」と闘うことで、奪われた人間の多様性を取り戻すのは

社会福祉士の倫理綱領の「人間の尊厳」にあたります。

 

つまり、「優生思想と闘うこと」がソーシャルワークの価値で

もっとも大切なことであるといえます。

 

まとめ

Mr.Childrenの名曲『GIFT』を通して、

『「白」と「黒」で答えろ』という歌詞には、

人に優劣をつけて、差別する「優生思想」が隠れていました。

 

しかし、世の中は曖昧であり、「白」や「黒」で区別できない

「灰色」のような存在です。

 

その灰色にこそ、さまざまなコントラストがあり、多様性で溢れています。

だから、『GIFT』の歌詞で『「白」と「黒」の間に無限の色が広がっている』

と唄われているのです。

 

ソーシャルワークの価値とは、その灰色にスポットライトをあてること。

つまり、優生思想によって支配された社会から、多様性を取り戻すことに

あります。

 

なので、ソーシャルワーカーはその優生思想と闘うことが

もっとも大切なことであるといえます。

 

優生思想を意識しながら、もう一度『GIFT』を聞くと

きっと何か発見があるはずです。

興味のある方はフルで聞いてみるのも、いい勉強になりますよ!

 

GIFT

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  • Mr.Children
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes