30代になった社会福祉士・しげKickのブログ

昭和60年生まれ社会福祉士のしげkickです。福祉や医療関係、その他ゆるく書いていきます。

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映画『三度目の殺人』を見たので、ネタバレなしで、簡単に解説してみた。

三度目の殺人【映画ノベライズ】 (宝島社文庫)

はじめに

 

『三度目の殺人』

2017年9月より全国公開された法廷を舞台にしたサスペンス映画です。

監督は『誰も知らない』『そして父になる』で知られる是枝裕和(これえだ ひろかず)

また、主人公である弁護士・重盛を福山雅治が、

彼に弁護される殺人犯・三隅を役所広司が演じています。

 

死刑が確実視されている殺人犯と交流を重ねるたびに、

動機に疑念を抱くようになり、真実を求めていく心理サスペンス映画です。

 

これから映画館で見ようと思う人、

結末は見たけど分からなかった人にむけて、

ネタバレしないように簡単に解説してみました。

 

映画で描かれているのは「マニュアル化された法廷」

皆さんは「法廷」ってどんなものだと思うでしょうか?

一般的には、裁判の中で、真実を明らかにして、

有罪か無罪が決める場所とだと思いますよね。

 

しかし、この映画では、裁判官、検事、弁護士だけで集まって、

裁判の争点を事前に打合せをしており、

その時点である程度、刑罰が決まってしまうという現実が描かれています。

 

つまり、裁判が始まる前から、すでに結末が出来上がっていて、

そのシナリオに合わせて法廷は進行しているんですね。

 

なので、裁判の途中で、「被告人が犯人ではない」と言っても、

それはシナリオにないから、ダメと拒否されるシーンが何度も出てきます。

 

いわゆる、「裁判官の心証を悪くする」ってやつですね。

 

この映画ではそのマニュアル化された法廷をリアルに感じることができます。

 

映画館に行く前に注目してほしいポイント

福山雅治演じる弁護士・重盛は、最初は「被告人の罪が軽くなればいい」

という考えの人でした。

 

だから、彼の行動はマニュアル化されていて、

まるでロボットのような印象を受けます。

 

しかし、重盛は、役所広司演じる犯人・三隅と面会を重ねるたびに

真実に向き合おうとします。

 

でも、すでに裁判は進行しており、

主人公・重盛は今更「本当の真実」が分かっても、

何も結末は変わらないと知っています。

 

逆に「本当の真実」を話しても、裁判官の心証を悪く危険性の方が高いです。

 

なぜ、重盛は裁判が不利なるにもかかわらず、「真実」を知りたいと思ったのか。

 

その気持ちの変化に注目するとより映画を楽しめますよ!

 

さいごに

『三度目の殺人』は真実を明らかにすることが主なテーマではありません。

 

マニュアル化された法廷によって、人生を狂わされる現実を表現した映画です。

 

それが「冤罪」がおきる原因だと実感できるいい映画でした。

 

是非、映画館へ行って、その結末を見てもらいたいです。

 

また、是枝裕和監督の作品で『空気人形』という映画も傑作なので、

興味があるかたはぜひ。ツタヤでもレンタルできますよ。