30代になった社会福祉士・しげKickのブログ

昭和60年生まれ社会福祉士のしげkickです。福祉や医療関係、その他ゆるく書いていきます。

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介護職の新人教育はしたくても、辞めてしまうのが心配で強く言えないんですよねぇ・・・

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介護職の新人教育は難しい

 

わたしは高齢者デイサービスで相談職をしていますが、

スタッフの指導や教育も行っています。

 

でも、教えるってとても大変なんですよ・・・

 

特に新人教育には苦労します。

明らかに新人が間違った対応をしても、

辞めてしまうのが心配で強く言えないんですよね・・・

 

今回はそんな介護職の新人教育について考えてみようと思います。

 

なぜスタッフに強く言えないのか。

スタッフに強く言えない理由は、人手不足が大きく関係しています。 

 

介護の仕事は給料は安く、人気が低い職業で

お金を掛けて広告で募集をかけても人がなかなか来ないんです。

 

だから、必然的に採用のハードルが低くなり、

介護が全くの未経験であっても、簡単に働ける現状があります。

 

本来なら、採用のハードルが下がった分、

新人教育も力を入れないといけません。

 

でも、介護の仕事ってたくさんあって、すぐに辞めても、

他の施設で働けるから、中々強く言えないんです。

 

つまり、介護職は、職場が気に入らなければ辞めれる環境

あり、これが新人教育を妨げる原因になっています。

 

教える側も仕事を辞める危険性がある

本来、教育って、

教える側の立場が上で、受ける側が下ですよね・・・

 

でも、介護職ってすごく再就職がしやすいから、

仕事を教える側は、常に相手が辞めないように

配慮しないといけません。

事実上、教える側と受ける側の上下関係が逆になっているんです。

 

特に教える側より年上の新人だったり、介護のキャリアがあると

さらに言いづらくなることもあります。

 

この関係性から、教える側も相当なストレスを抱えこみ、

体調を崩したり、最悪、仕事をやめてしまう人もいます。

 

この問題は思っている以上に深刻です。

 

再就職がしやすい介護業界は、上司に怒られてだけで

すぐに新人が辞めてしまうリスクだけでなく、

真剣に教えている職員にも悪影響を与えています。

 

教える側は新人は何もできないと思うのがベスト

わたしも新人教育に悩んでいる人であり、

いまだにスタッフに辞めないように配慮して、

悩んでいます。

 

わたしが大切にしていることは、

「新人は何もできなくて当たり前だ」と思って、

指導・教育しています。

 

そうすると、新人のありえないミスにもイライラすることが

少なくなります。

 

あと、相手が何もできないと思うと、どうしたら仕事をわかってくれるか

真剣に考えることができます。

 

そういう視点でみていると、

スタッフは何が得意、または苦手か理解できるようになり、

どんな仕事を振ったらいいか感覚的に分かるようになりました。

 

あと、新人に「自分はこの仕事をしますよ」と大きな声で何気なく

わたしのことを伝えて、仕事内容を自然と覚えてもらうようにしています。

 

で、その時に参考になった本が『嫌われる勇気』です。 

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

 

この本に書かれている「アドラー心理学」を実践することで

わたしなりの解決策を発見することができました。

あくまで、わたしの意見なので参考までに。

 

まとめ

 

介護職の新人教育の難しさには、

実は介護職が再就職しやすいことで、新人の立場が有利になって

いることが原因にあります。

 

そして、教える側も「辞めない」ように配慮しなければならなくなり、

それがストレスになり、さらに人手不足を深刻にさせている現状をお話しました。

 

この問題を解決するのは難しいですが、

でも、教える側もしっかり言わないといけない時はあります。

 

最初は「相手に嫌われたくない」と思いますが、

勇気をもって伝えていきましょう。