30代になった社会福祉士・しげKickのブログ

昭和60年生まれ社会福祉士のしげkickです。福祉や医療関係、その他ゆるく書いていきます。

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社会福祉士に受かるだけの勉強方法は合格しても現場で使えない

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社会福祉士に受かるだけの学習って意味あるのかなぁ

 

社会福祉士になるためには、国家試験の合格が必須です。

 

社会福祉士の試験問題はすべて5択1答(or2答)のマークシート形式ですが、

出題範囲が広く、合格率も20%台と低いため、

決して簡単な試験とはいえません。

 

当然、多くの受験生、平均勉強時間が少ない社会人

にとっては短期間で合格する方法を

知りたくなるもの。

 

だから、短期で合格する方法

インターネットや本などで

たくさん紹介されています。

 

そして、その多くは受験テクニックを学び、

頻出用語をノートに書くなどして暗記し、

後はひたすら過去問を解くというものです。

 

しかし、社会福祉士の

受験テクニックや暗記などに

多くの時間を費やす割には

現場で通用するスキルが

身に着いていないのです。

 

もう社会福祉士に受かるだけの学習をやめて、

本気で実践力を磨く方法を考えていくべきではないでしょうか。

 

今回は、受験勉強のような学習で合格できても、

現場では使えない問題について

考えていきます。

  

目先の試験だけに惑わされてはいけない

なぜ皆さんは社会福祉士を目指したいと思ったのでしょうか。

もう一度、考えてみましょう・・・

 

そして、本当に実現したいことは、

社会福祉士の試験に合格することですか。

それとも、現場で通用する相談技術の上達でしょうか。

 

巷では社会福祉士試験対策のセミナーやブログ、本など

たくさん溢れていますが、その多くは「試験合格」が目的であり、

社会福祉士としての本質的な学習から外れています。

 

つまり、ひたすら過去問を解いて暗記して、苦労して合格しても

その努力が自身のスキルアップにつながっていないのです・・・

 

特に社会人経験がない学生の方は

社会福祉士としての実力が育っておらず、

現場では苦労することも十分考えられます。

 

まずは、その勉強方法に疑問をもちましょう。

 

現場に「正解」はない 

 

わたしは社会福祉士を取って、知識の量がたくさんあれば、

どんな問題も解決できると思っていました。

 

しかし、知識をたくさん覚えても、

現場で生かせるように考える力がなければ、

役に立ちません。

 

答えがある社会福祉士の試験とは違い、

現場に「正解」は存在しませんので、

自分で問いを見つけ出し、自身で答えを出す能力が大切です。

 

そして、自身の答えを出すときに、

学んだ知識を結び付けることで、はじめて現場で使える実学になります。

 

「本物の実力」を身に付けるために大切なこと

では実力を身に付けるためにどうすればいいのでしょうか。

 

社会福祉士の仕事は

言葉を使ったコミュニケーションが中心になるので、それに即した学習をしましょう。

 

具体的に言えば、正しい敬語を使える、

簡潔に内容を伝えられる、電話の対応ができる、

話した内容を文章で簡単にまとめられる

など色々考えられます。

 

まずは、コミュニケーションにおいて、

「自分は何ができていないか」

真剣に考えることが大切です。

  

特に社会福祉士養成学校での実習は

相談職として自分は何が足りないか

気づくことができる絶好の場です。

 

他にもボランティアなど参加して

いろんな人とコミュニケーション取るのもいい勉強になります。

 

そして、自分のできない所が分かったら、

「どうすればできるようになるか」

考えましょう。

 

ただし、一つだけ気をつけてほしいのは

その答えを相手に求めないことです。

 

安易にアドバイスを求めたり、

セミナーに行って解決しようとする人もいますが、

大抵は「できたつもり」になって終わってしまうもの。

 

それよりも、自分自身で課題を見つけ、自身で答えを出すことが、

本当の実力をつけるための近道です。

 

最後に

今回は、目先の社会福祉士の試験にとらわれて、

本当の実力が身につかない現状があることを知ってほしい。

 

そんな気持ちでこの記事を書きました。

 

わたしも過去問をひたすら解いて、ノートに写して合格したので・・・  

「試験勉強をするな」とは決して思っていません。

  

でも、過去問を覚えるだけでは、学んだ知識と関係づけて

物事を考える能力が身に付きません。

 

その結果、卒業レポートのテーマが見つからない、

質問タイムで自分の意見が言えないなど、

自分自身で問題解決をすることができなくなります。

 

 

もし考える力を鍛えたいのであれば、

『知的複眼思考法』という本が参考になりますよ。