はじめに
初めて親の介護、また未経験で介護施設に就職など
何をすればいいのか疑問・不安に思うことがあります。
そんな介護初心者が知りたくなることをコンパクトにまとめた
最新マンガ本 ヘルプミーヘルパー
が発売されました。
どんな内容のマンガなのか
このマンガは、
売れない中年の男性漫画家が副業として、
高齢者デイサービス施設に就き、
そこで起こった出来事を作者の実体験をもとに描かれています。
この主人公はマンガの仕事一筋だったので、
介護の経験はまったくゼロ。
コミュニケーションも苦手です。
しかし、さまざまなハンディキャップをもつ高齢者と
関わる中で、現実の年寄りを知り、少しづつ成長していきます。
そして、終盤あたり、主人公は自身の母親を見て、
「介護はいつか自分自身にやってくるもの」だと気づき、
彼の介護に大きな影響を与えていく話になっています。
専門用語が少なくスラスラ読めて学べる!
このマンガは専門用語はなるべく使わず、
かみ砕いて解説しているため、非常にわかりやすいです。
なので、テンポよく話が進み、読み終えた後、
ある程度介護に必要なワードはおさえることができます。
また、各章の最後に現役ケアマネによるエッセイが収録されており、
介護に役立つ情報が紹介されています。
ちなみに、エッセイで紹介されているのは・・・
「介護保険制度とは」「ケアマネの選び方」
「介護サービスや施設はどんなものがあるか」
「老人ホームの費用はどのくらい」「お得な制度」など
介護初心者なら、知っておいて損はない内容です。
このエッセイだけでも読む価値はあります!
さいごに
今回はマンガ本『ヘルプミーヘルパー』 をご紹介しました。
作者の実体験がベースになっているので、
とにかく内容がリアルです。
特に看取り介護で利用者が亡くなったとき、
「その日にシフトが入ってなくて良かった」という主人公の不安は
とても生々しい表現でよかったと思います。
でも、気になる所が2点ありまして・・・
1つ目は、介護技術の一つ「トランスファー」の説明不足。
ベッドから車いすへの移動方法「トランスファー」は
高度で難しく、みんな詳しく知りたいとおもうはずですが・・・
マンガでは「てこの原理を利用している」の一言だけで
説明が終わっており、もっと具体的に紹介してもよかったと思います。
2つ目は、各章にある最後のエッセイが小さい文字で見づらい。
エッセイの内容はとても良いですが、文字がとても小さいです。
若い世代には全く問題はないと思いますが、
老眼などの細かい字が読みづらい人には少し辛いのではないかと。
でも、以上の2点を除けば、本当に素晴らしいマンガですので、
少しでも興味を持ったら読んでみて下さい。