30代になった社会福祉士・しげKickのブログ

昭和60年生まれ社会福祉士のしげkickです。福祉や医療関係、その他ゆるく書いていきます。

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自己覚知とは何か、わかりやすく説明してみた。

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自己覚知は大切だけど、いまいち分からない・・・

社会福祉士、ケアマネジャーなどの

相談職に必要とされる「自己覚知」

 

「自己覚知」とは社会福祉士などの相談業務で

クライアントと関係を築くために大切だと言われ、

レポートの課題やテストでもよく扱われます。

 

しかし、自己覚知ってイマイチわかりづらいものなので、

具体的な方法も踏まえて、簡単に説明してみました。

 

自己覚知って何?

 

自己覚知とは一般的に「自分を知る」と説明されていますが、

はっきりとした定義はありません。

 

わたしの場合、「自己覚知」とは

当たり前と思っている自分のことについて、

様々な視点から、再確認する事捉えています。

 

自分が当たり前だと思っている自分って、

相手から見ると全く違って見えています。

 

例えば、自分の声をボイスレコーダーで録音して、

聴いてみると、自分が思っている声と違って聴こえますよね。

 

この違和感こそが「自己覚知」です。

 

自己覚知は、

自分の感情表現や言動などが相手にどんな影響を与えるのか、

気づくことができます。

 

つまり、「今まで当たり前と思っていた自分」と、

「他人から見える自分」のギャップに気づくことが重要なんですね。

 

そして、このギャップを埋めて、違和感をなくすことで、

相手の関係を良い状態にできるようになります。 

 

自己覚知には、自分を受容する「勇気」が必要

 

録音した声を聴くと、思わず「嫌な声だ」と感じる方は多いかもしれません。

 

実際、日本人の8割は録音した自分の声が「嫌い」いうデータもあり、

やっぱり抵抗感があります。

 

声だけでなく「他人から見える自分」を知るというのは、

とても勇気が必要です。

 

でも、そんな自分を受け入れる「受容」が、

ないと自分を客観的に見つめることができません。

 

相手もその違和感を指摘しようとはせず、

大体はスルーされます。

 

だからこそ、

そんな嫌な自分を受け入れる「受容」の姿勢をもって、

真剣に向き合うことが大切です。

 

この勇気が「自己覚知」への入り口であり、

思い込んでいた自分を客観的に捉えて、

変えていくプロセスにつながっていきます。

  

まとめ

 

自己覚知とは

今まで当たり前と思っていた自分」と、

「他人から見える自分」のギャップに気づくことです。

 

そして、自分を受容する「勇気」が必要であること。

 

この2点がポイントになります。

 

あと、相談職だけでなく、介護職にも自己覚知は有効です。

 

自己覚知をするためにはスーパービジョンやグループワークが

ありますが、個人的には自分の声を録音して分析をするのが

お手軽でいいと思います。

 

今はスマホでも録音できますし、難しくはないはずです・・・

 

あと、声で自己覚知が興味のある方は、

『声のサイエンス』を読んでみて下さい。

 

「声」をソーシャルワークの視点で解説しており、

どうやって自分の声を分析をしたらいいか、わかりやすく紹介しています。