30代になった社会福祉士・しげKickのブログ

昭和60年生まれ社会福祉士のしげkickです。福祉や医療関係、その他ゆるく書いていきます。

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ロボットに介護の仕事を任せるより、私たちがするべき事

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はじめに

 

高齢化が進む日本にとって、

介護の人材不足はとても深刻な問題です。

 

厚生労働省が発表したデータによれば

2025年には、介護人材が約38万人も不足すると公表されています。

 

この人材不足に対処するため、介護業界では

ロボット、AI技術の導入に注目を集めています。

 

しかし、安易に介護ロボットや

AI技術に頼っていいのでしょうか。

 

よく言われる課題といえば、

コストや機械操作の難しさなどがありますが、もっと重大な問題があるように思えます。

 

なので、今回は介護ロボット、

AI技術を導入が進む中で、

どんな問題があるのか考えてみました。

 

AI、ロボットが進歩すれば、人とのつながりは弱くなる

 

平成30年の介護報酬改正では、

ロボット、AI、ICTなど最新技術の活用が

大きな議論の一つになっていました。

 

介護ロボットなどの可能性を探るために、

まずは、老人ホームで夜間に見守り用の機器を推奨し、

平成33年の改定に活かす動きが見られます。

 

もし上手く最新技術が普及すれば、

近い将来介護者の負担が減り、

介護人材不足の助けになるかもしれません。

 

しかし、これから技術が進歩して、

介護を機械に任せるようになれば、

介護を受ける人との

コミュニケーションは減少するでしょう。

 

介護のメリットって、

様々なハンディキャップを知ることで

「自分が健康である」という

ありがたさを感じられる所にあります。

 

この気づきが、介護を受ける人への尊敬につながり、

自分自身の健康にも興味を持つきっかけになります。

 

ロボット、AI技術に介護を任せる事は、

五体満足でいるありがたさを知る機会を手放している行為です。

 

だから最新技術を介護に取り入れる時、

常にそのリスクを気にした方がいいんですね!

 

介護にロボット、AI技術を導入する前にやるべきことがある

  

人口減少と少子化問題を抱える日本にとって、

介護人材の資源はとても少ない状況にあります。

 

人材不足の解消に、ロボット、AI技術の導入が検討されていますが、

その前に一人一人が要介護にならない努力をするべきです。

 

つまり、介護サービスを受けなくても、健康に暮らせる高齢者を増やし、

介護の需要を抑制する発想がポイントになります。

 

自身の健康に興味をもつためには、 ハンディキャップを

持つ人たちとのコミュニケーションがとても大切です。

 

だからこそ、介護というのは、自分自身の健康を知り、

老後の自分を考える手がかりになります。

 

介護人材を機械に置き換えるのではなく、

できるだけ自分たちの手で自給をすることを

優先に考えるべきでしょう。

 

要介護者の夢を叶えるためにAI技術を活用するべき

 

わたしはロボット・AI技術を導入よりも

介護は自分たちの力で行うべきと考えていますが、 

「決してその技術は使うな」と思ってはいません。

 

例えば、足の不自由な人が「自分の力で歩きたい」という

願いを実現するために、歩行をアシストするロボット・AI技術を使うなら、わたしは賛成です。

 

つまり、私たちが真っ先に考えるべきことは、「テクノロジー」と「人の手で行う介護」の調和です。

 

ハンディキャップを持つ人の「願い」をかなえるために、

介護者とテクノロジーがコラボすることが

今の日本に必要ではないでしょうか。