30代になった社会福祉士・しげKickのブログ

昭和60年生まれ社会福祉士のしげkickです。福祉や医療関係、その他ゆるく書いていきます。

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介護福祉士を取得しても、コミュニケーション能力が身に付かないのはなぜだろうか。

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はじめに

わたしの高齢者デイサービスに新入社員が入りました。

 

高校卒業したばかりの女性ですが、

介護福祉士の国家資格を持っています。

 

真面目に仕事に取り組んでいますが、

高齢者とのコミュニケーションは苦手で、

自分から進んで利用者と関係を作るのが難しいようです。

 

しかし、介護福祉士の国家試験ではコミュニケーション技術を学びます。

 

が、資格取得後もコミュニケーションに課題を抱えるのは、

少しおかしくないでしょうか・・・

 

介護福祉士ってコミュニケーション技術を習得済みではないの!?

 

介護福祉士のカリキュラムでは、「人間関係とコミュニケーション」

「コミュニケーション技術」を学び、実技試験でも問われる内容でもあります。

 

そして、介護福祉士は国家資格でもあるので、

しっかり勉強しないと取得することは難しい資格です。

 

だから、介護福祉士を合格すれば、

ある程度コミュニケーションができても良いはず・・・

 

しかし、実際に現場で働いた時、

利用者の前で体操の見本をしたり、挨拶したりすること、

自分から利用者に話しかけることさえ難しいのです。

 

つまり、介護福祉士を合格しても、現場で

通用するコミュニケーションが習得できない問題があります。

 

本気で相手とかかわりたいと思っているのか

授業ではコミュニケーションの技術や方法などを

教えてくれますが、決してこれ自体は無駄ではありません。

 

傾聴・共感・受容など覚えておくと役立つものが、多くあります。

 

確かに勉強は大切ですが、

いくらコミュニケーションのノウハウを覚えても、

直接相手と良い関係を作れなければ、何の役にも立ちません。

 

いわば、知識やノウハウは「道具」であり、

自分自身が「使いたい」と思わない限り、効果は弱いもの。

 

例えば、調理道具、食材の知識があっても、料理が作れないように

コミュニケーションの知識を増やせば、人間関係を円滑にできるものではないです。

 

自分自身が「本気で相手と関わりたい」と気持ちがなければ、

コミュニケーションは磨くことはできません。

 

相手の話には真剣に耳を傾け、伝えるときは

本気で伝えたい気持ちで話すことが重要になります。

 

最後に

今回は、介護福祉士を取得しても、

コミュニケーション能力が身に付かない理由を考えてみました。

 

やはり、コミュニケーションは気持ちの問題が強く、

「相手と関わりたい」と思っていないことが大きな原因になります。

 

多くの人はこの問題を資格勉強やセミナーで解決しようとしますが、

自分自身に向き合わない限り、人との関わりが苦手なままです。

 

まず、自分にあるプライドや知識は捨てて、

必死な気持ちで相手とコミュニケーションを取りましょう。

(もちろん最低限の敬語やマナーは必要です)

 

その試行錯誤の上で、自分に合ったコミュニケーションを

磨いていければいいと思います。

 

以前、コミュニケーションで大切なことを書いたので、

興味がある方はご参考まで。

 

www.social-walfare.work