30代になった社会福祉士・しげKickのブログ

昭和60年生まれ社会福祉士のしげkickです。福祉や医療関係、その他ゆるく書いていきます。

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社会福祉士の過去問をひたすら覚えるデメリットについて考えてみた

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ひたすら過去問を解く勉強のデメリットって何だろうか

 

社会福祉士関係のブログを見ていると、

社会福祉士国家試験についての勉強方法をよくみかけます。

 

そこで紹介されている多くは

「ひたすら過去問をやって覚える」 

です。

 

ほとんどの社会福祉士が異口同音のように、おすすめの問題集やスマホ用アプリを交えて、この方法を紹介しています 。

 

たしかに、ひたすら過去問をやれば、覚えた分、試験合格の確率は上がるでしょう。

 

わたしも、中央法規の問題集を何度もやって合格した1人ですので、

この勉強方法は効果的だと知っています。

 

その一方、大きなデメリットがあるのに、

どの社会福祉士ブログでも触れることはありません。

 

なので、今回は過去問をひたすら覚える勉強方法の問題点に触れていきます。

 

何度も過去問をやっても、試験問題に慣れる効果しかない

 

そもそも社会福祉士を目指す人は

なぜ試験に合格したいと思うのでしょうか。 

 

多くの方は、相談援助の仕事に就きたい、スキルアップをしたいと考えているはずです。

 

では、過去問をひたすら覚えた知識は、実際の現場で使えるのでしょうか。

 

または、相談援助に必要なコミュニケーション能力や常識、柔軟な判断力などの

能力が高まるのでしょうか。

 

よく考えてみて下さい。

 

絶対、そうではないはずです!!

 

過去問をひたすら解く勉強方法は

試験問題に慣れることが目的であり、現場で使えるスキルは習得できません。

 

同様に、受験テクニックを教えるセミナーも試験に「慣れる」ためにあります。

 

「慣れる」で試験は合格できますが、それだけのために

学生は多くの時間やお金を費やしていいのでしょうか。

 

当たり前の話ですが、

社会福祉士の仕事は慣れて覚えればいいものではありません。

 

一人一人と向き合い、自分の頭で問題解決をしないとダメです。

 

クライエントが抱えている問題に、自分は「何ができるのか」

真剣に考えるプロセスを通して、相談職の能力を高めることができます。

 

慣れることが自分の成長だと錯覚する

 

まだ、この勉強方法には大きな問題があります

 

それは、ひたすら過去問を解いて、試験問題に慣れただけなのに、

合格したら、自分のスキルが上がったと錯覚してしまうことです。

 

つまり、合格という結果が「慣れ=自分の成長」という勘違いを引き起こし、

また同じ方法で新たな資格を取ろうとする人を生み出してしまいます。

 

社会福祉士の取得後も、スキルアップのために

過去問をひたすら解く方法でケアマネージャー、介護福祉士、

その他カウンセラー資格を狙ってしまう人も少なくありません。

 

というか、社会福祉士のブログでは

そんな資格中毒にかかっている人をよく見かけます。

 

でも、資格をたくさん取っても、試験に慣れる方法で取ったものは

正直、現場では使い物にならないでしょう。

 

だから、安易に過去問をひたすら覚える方法で

いろんな資格に手を出さないこと!!

 

それが資格中毒にならない最善の方法です。

 

最後に

 

ひたすら社会福祉士の過去問をやる勉強方法のデメリットとは

試験問題に慣れるためにあり、自分の能力が上がるわけではないことです

 

また、慣れが自分の成長と思い込み、たくさん資格取得に

夢中になってしまう中毒症を引き起こします。

 

なので、受かるための勉強で多くの時間を使うのであれば、

地域のボランティアなどに参加して、たくさん人と会った方が

全然勉強になりますよ。