30代になった社会福祉士・しげKickのブログ

昭和60年生まれ社会福祉士のしげkickです。福祉や医療関係、その他ゆるく書いていきます。

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ケアワークとソーシャルワークの違いについて、簡単に説明してみた。

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はじめに

 

一般的に、介護福祉士の仕事は「ケアワーク」と呼ばれます。

 

一方、社会福祉士の仕事は「ソーシャルワーク」と言われますが、

その違いについて、ご存知でしょうか。

 

多くの方は、違いは何となく分かるけど、

上手く説明できないかと思います。

 

わたしも社会福祉士の実習で、

ケアワークとソーシャルワークの違いが分からず、

誤ってケアワークの視点で日誌を書いたことがありました。

 

それだけ分かりづらいんですよね・・・

 

しかし、レポートでも取り上げられる内容ですので、

ケアワークとソーシャルワークの違いとは何か、簡単に説明してみました。

 

ケアワークについて

まず「ケアワーク」とは何か考えてみましょう。

 

当たり前ですが、介護福祉士が行うケアワークは

高齢者が対象です。 

 

そもそも、高齢者というのは、加齢とともに、筋肉が衰えたり、

記憶力が落ちたり、目が見えなくなるなど「障がい」が出てきます。

 

「障がい」は医療では決して治せるものではなく、

死ぬまでずっと続いていくものです。

 

だから、「障がい」という治らない病を抱える高齢者を助けるために、

介護福祉士という仕事があります。

 

つまり、介護福祉士で言われる「ケアワーク」とは、

障がいで失われた能力を支えることなんです。

 

裏を返せば、現存している能力をすべて使ってもらう事が、

介護でいわれる「自立」の本質でもあります。

 

そして、障がいと共に生きていけるように働きかけるのが

大切なポイントです。

 

ソーシャルワークについて

では、ソーシャルワークとは何でしょうか。

 

あるブログでは連絡・調整などの相談業務と解説していますが、

そんな単純な発想ではありません。

 

簡単に言うと、ケアワークよりも広い視野で眺めた支援が

ソーシャルワークです。

 

例えば、高齢者に筋力が低下しないようにリハビリをします。

 

これ自体は「ケアワーク」です。

 

しかし、もしリハビリを受ける人が、

2階のアパートに住む高齢者であったらどうでしょうか。

 

筋力低下して階段に登れなくなったら、生活ができなくなりますよね。

そうならないようにケアをするのが、ソーシャルワークです。

 

つまり、ケアワークよりも、

ソーシャルワークは先を予測して、支援をしています。

 

また、児童福祉でも同様です。

 

例えば、児童養護施設で、

知的障がいをもつ子どもに勉強を教えるとします。

 

この支援自体は「ケアワーク」です。

 

しかし、勉強できないと、学校での学習が追い付かなくなり、

そのコミュニティから外れてしまいます

 

だから、学校というコミュニティから外さないために、

学習支援をする。

 

これがソーシャルワークになります。

 

まとめ

ケアワークとは「障がいで失われた能力を支えること」

 

そして、ソーシャルワークは

「ケアワークよりも広い視野に立って支援をすること」です。

 

両方とも始まりは、相手と良い関係を作るという共通点があります。

 

その上で、ケアワークの視点、またはソーシャルワークの視点で物事をとらえるのか。

 

それが、介護福祉士と社会福祉士を分けるポイントになります。

 

もっとソーシャルワークを知りたい方は詳しく解説した

記事がありますので、参考にどうぞ。

 

www.social-walfare.work