30代になった社会福祉士・しげKickのブログ

昭和60年生まれ社会福祉士のしげkickです。福祉や医療関係、その他ゆるく書いていきます。

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ナラティブアプローチを現場で使えるように、簡単に説明してみた

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はじめに

 

ソーシャルワークでお馴染みの「ナラティブアプローチ」

 

「ナラティブ」とは「物語」という意味であり、

相手の話す物語に注目して援助をしていきます。

 

これはガン患者への緩和ケアとして

医療・介護現場でよく用いられる有名なアプローチです。

  

わたしも良い人間関係を作るのに

現場でナラティブアプローチを活用しています。

 

今回は現場で試した経験をもとに、

ナラティブアプローチについて簡単に説明してみました。

  

ナラティブアプローチとは 

 

まず、ナラティブアプローチについて、

簡単に説明していきましょう。 

 

このアプローチは「ホワイト」「エプスタイン」が提唱者であり、

社会構成主義(social constructionism)

いう考えがベースになっています。

 

社会構成主義とは、言葉にはその人の感情や考えが詰まっていて

言葉で語られる「現実」は、本当の「現実」ではなく、

その人の思い込みに過ぎないという考えです。

 

例えば、普段何気なく外を歩いている風景

お腹がすいている・のどが渇いている状態

歩く風景は違うと思います。

 

空腹やノドの渇きを感じると、

コンビニや自動販売機などが目に入り、

その周囲には意識をしなくなるはずです。

 

わたしたちの気持ちで見える風景が変わるように、

現実はありのままに見ているわけではありません。

 

つまり、

私たちが語るナラティブは

気持ちと連動しています。

 

だから、そのナラティブを変化させれば、

その人の気持ちにも変化をもたらすと捉えるのが

このアプローチの一番大切なポイントです。

 

見えている現実は思い込みである

 

「~ですよね」「~して当然」など語られる時、

言ってる本人は現実そのものを語っているつもりなっています。

 

その多くのが、思い込みによる現実(ドミナント・ストーリー)を

言っているのです。しかも、無自覚で・・・

 

そうなると、聞き手が語り手のドミナント・ストーリーを解釈して、

問題解決に導きたくなるものです。

 

しかし、ナラティブは他人のアドバイスで

変わるものではありません。

 

相手に「思い込んでいる現実」を気づかせることが大切なんです。

 

その気づきが、自分自身で語られたナラティブを

俯瞰して見れるようになり、自由に編集ができるようになります

 

まとめ

 

ナラティブアプローチは

・人が語るナラティブと気持ちは関係している

・相手が思い込んでいる現実を気づかせること

この2点がポイントになります。 

 

このアプローチを行うためには、

「まず自分自身がどんな現実を見ているか」 

俯瞰し感じてみることが大切です。

 

今、見えているものは、どんな感情で見ているのか、

その自分の心にフォーカスする習慣が相手のナラティブを知る

訓練になります。

 

また、参考本として、ナラティブアプローチをより理解したい人は

『病は口ぐせで治る!』を読んでみてもいいでしょう。

 

この本の著者は現役の医師であり、

「口ぐせ」をナラティブと捉えている点でとても勉強になる本です。

 

もっとナラティブの捉え方を広げていきたい医療・介護関係の方は

是非読んでみて下さい。