30代になった社会福祉士・しげKickのブログ

昭和60年生まれ社会福祉士のしげkickです。福祉や医療関係、その他ゆるく書いていきます。

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ただ「遊ぶ」って、高齢者介護において最高のケアだと思う件

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わたしのいる高齢者デイサービスでは

お年寄りとトランプゲームをしたり、

坊主めくりなどしたりしています。

 

デイサービスは

毎日このような遊ぶ時間がいっぱいです。

 

「遊ぶ」のは、時間のムダと思うかもしれません。

 

遊ぶ時間があるのなら、もっとリハビリなど体を動かした方が

いいのではないかと思う方も多いと思います。

 

しかし、意味のない遊びは

介護にとって最高のケアになるんです。

 

なので、今回は「遊ぶ」について考えてみました。

 

遊びもケアの一部

 

わたしのデイサービスでの「遊び」というと、

トランプ、カルタなどカードゲームや、

またはビンゴ、すごろく、カラオケが定番です。

 

一般的に、デイの遊びは、お年寄りを退屈させないための

時間つぶしの側面があります。

 

だから、遊びの時間をリハビリや歩行訓練など

に切り替えて、ADL向上を上げるべきという

流れが強くなっています。

 

しかし、そんな遊びも大切なケアなんです。

 

デイのプログラムで遊びが多いのは、決して

ただの暇つぶしではありません。

 

遊びは、ルールさえ分かれば、

誰でも参加できる交流の場と変わります。

 

お年寄りの方には、内気であまり上手く話せない人や

認知症の疾患で会話に参加できない方もいます。

 

そんな高齢者を介護スタッフが手伝いながら、

一緒に遊びを行うことで、他利用者の関わりを

持つことが可能になります。

 

なので、他者と関わるのが難しい高齢者へのケアとして、

「遊び」というのはとても有効な手段なんですね。

 

遊びはポテンシャルを引き出す

 

最初はしぶしぶ遊びに参加されていたお年寄りも

気づけば夢中になっていることがあります。

 

遊びに一生懸命になると、

勝って嬉しい、負けて悔しいなどの気持ちが沸き上り、

乗り気ではない高齢者の気持ちを良い方向へ変えてくれます。

 

そして、一生懸命に遊びをしていると利用者・スタッフともに

自然と笑いが溢れて、楽しくなってきます。

 

遊びで本気になった利用者は

リミッターが外れた状態になり、

眠っていたポテンシャルを発揮することもあります。

 

これが「遊び」におけるケアの要素になるんです。

 

さいごに

 

「遊ぶ」についていろいろ書いていきました。

 

遊びは暇つぶしという側面があるけれど、

遊んでいる人の感情に火をつけて、

ポテンシャルを引き出してくれる力があります。

 

なので、介護に携わる人も遊びに一生懸命に

なって、高齢者の気持ちを高めてあげる努力が必要です。

 

スタッフと利用者が遊びに夢中になったとき、

笑いがどっと出るほどのいい空間に変わります。

 

その笑いを引きだすとこが最高のケアだと思います。