社会福祉士の試験では「社会学」が試験範囲に入っています。
この社会学はとても用語が難しく、
理解するのが大変な科目です。
しかし、社会学をわかりやすく紹介してくれる
『社会学用語図鑑』が発売されました!
実際に読んでみましたが、社会福祉士の試験にも
十分対応しており、入門書として最適です。
今回は『社会学用語図鑑』の良いポイントについて
紹介していきます。
社会学は全体像をつかむと楽
社会福祉士試験ではひたすら 過去問を解いて覚える方法が定番です。
過去問ひたすら勉強法は、
いわゆる短期集中の詰込みによる暗記・・・
確かに、
ひたすら暗記法は短期間で覚えるには有効だと思いますが、
社会学用語は覚えても、その知識は断片的でバラバラになりがちです。
しかし、社会学には一連の「流れ」があり、
テストに出る社会学者や理論・概念も、
その時代における背景や文化などが大きく影響しています。
急がば回れです。
社会学では、その成り立ちを丁寧に読み、
全体像をつかむことができれば、理解がしやすくなる科目です。
まずはザックリでいいのでどんな感じで
社会学が発展してきたのか知ることがポイントになります。
社会学対策は『社会学用語図鑑』が分かりやすい
『社会学用語図鑑』は社会学を時系列に
とてもコンパクトにまとめてあり、
入門書としてかなり良いです。
あと、ポップなイラストで、
社会学者や理論を説明してあるので、
図鑑のように一気に読むことができます。
社会学用語図鑑めちゃめちゃいいな...
— Kimura (@wvoioldlager) 2019年4月2日
例えば象徴的相互作用論と構造機能主義の差の部分、たった1/2ページのイラスト混じりの文で初学者以前の人にもわかりやすく概説してる... pic.twitter.com/y8lExLVDGD
文章を読むのが苦手な方は
一度読んでみるといいですよ。
しかも、解説もとても詳しく書かれており、
深い内容を問われる社会福祉士試験でも
十分に通用します。
ちなみに、2019年の試験で出題された
デュルケムの「有機論」や「フリーライダー」
が本書に載っていました。
さいごに
今回は社会福祉士試験における
「社会学」の対策についてお話しました。
「社会学」には流れがあり、
過去問を解く方法では知識が断片的になってしまいます。
だから、知識がバラバラにならないために、
理論や概念をただ暗記するだけでなく、
その時代背景や文化などを深く考える必要があります。
そういう意味で
紹介した『社会学用語図鑑』は教養としても
とても役に立つ本です。
また授業の復習や予習にも最適ですし、
イラストもあるので、
本が苦手な人でも最後まで読めると思います。
あと、社会学を深く学びたい方は『社会学史』も良いですよ。
『社会学用語図鑑』よりも少し難しいですが、
精神分析のフロイトも紹介されているので、
心理学分野の勉強もできます。