30代になった社会福祉士・しげKickのブログ

昭和60年生まれ社会福祉士のしげkickです。福祉や医療関係、その他ゆるく書いていきます。

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ソーシャルワークとは何か。西武・そごうのCMからわかりやすく考えてみた。

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ソーシャルワークって、教科書を読んでも

説明が難しくて嫌になったりしませんか。

 

そんな方向けに、簡単に「ソーシャルワーク」とは何か

考えてみました。

 

ソーシャルワークを感じるCM

 

2020年に小柄な幕内力士である「炎鵬」が出演した

西武・そごうのCMがあります。

 

秀逸なキャッチコピーが「ソーシャルワーク」

の雰囲気を表現しています。

 

 

実際に見てどうだったでしょうか。 

 

「小柄な力士は大きい力士に勝てるわけない」という

ネガティブな状況から、『さ、ひっくり返そう。』での

逆転劇はスゴかったですね。

 

ソーシャルワークのグローバル定義には

「エンパワーメントと解放」という部分がありますが、

『さ、ひっくり返そう。』からの展開がソレにあたります!

 

つまり、ソーシャルワークとは

絶体絶命の不利な状況からの大逆転を信じて

さ、ひっくり返そう。」とすることです。

 

言い換えれば、社会的に不利な人、

弱っている人、困っている人に力を与えてあげること

とも言えるでしょう。

 

建前を掲げて実践する 

では、追い込まれた状態から大逆転には、

どうしたらいいのでしょうか。

 

ソーシャルワークでは、

「社会正義」を掲げて行動をします。

 

社会正義とは、例えば・・・

「命は大切に」「お年寄りは尊重するべき」

「障害者も共存できる社会を」「女性の社会進出を認めよう」 など、

人としての大切な公平さ、正しさをいいます。

 

しかし、社会正義を掲げても

「そんなのは実現するわけない」と

人から揶揄されやすいものです。

 

さっきのCMの前半でも

「小さな力士では大きな相手には敵わない」

というのも、同じことが言えます。

 

所詮、

社会正義は「きれいごと」であり、「建前」なんです。

 

どんな良い理想を掲げても、人が抱える

ズルさ、意地悪、損得勘定、怠惰、嫉妬などが

社会正義に立ちはだかります。

 

それでも、ソーシャルワークは「社会正義」という建前を信じ、

実践をしたからこそ、発展してきました。

 

ソーシャルワークは社会正義を語り実践するから、

その理想へはじめて踏み出すことができる。

 

思い描く理想、つまり「大逆転」が起きるわけです。

 

相撲もソーシャルワークと似ている!?

 

CMつながりで、ソーシャルワークの視点で、

相撲について少し触れておきたいと思います。

 

相撲って日本の「国技」と言われていますが、

元々はそうではありませんでした。

 

ずっと「相撲は国技だ」と主張していて、

だんだん人々に浸透して、

「国技」と認識されるようになったようです。

 

「国技」という建前を口に出すことで、

理想を実現したところは、ソーシャルワークと

似ているといえるでしょう。