今、わたしの職場では介護スタッフが不足しています。
10万円ほどの広告をかけても、給料の安さや仕事の大変さで
中々、応募がないのが悩みの種です。
わたしの地域における求人広告をみても、
大半はデイサービスや老人ホームなどの
職員を募集をしており、介護スタッフ不足は高齢者福祉施設の
共通問題のように感じます。
しかし、2040年代からは確実に
介護スタッフはいらなくなっていきます。
一体どういうことか。詳しく説明していきます。
2042年から65歳以上の高齢者が減っていく。
平成29年に推計した、日本の将来推計人口では、65歳以上の高齢者が
2042年には約3940万人とピークを迎えます。
そして、2042年を境に高齢者人口は減りはじめ、
2060年には約3540万人となり、約400万人も減少すると見込まれます。
参考URL:http://www.ipss.go.jp/pp-zenkoku/j/zenkoku2017/pp29_gaiyou.pdf
そして、介護保険のサービスを受けることができるのは、
基本、65歳以上の高齢者であるので、
この減少によって、徐々に介護スタッフや高齢者施設がいらなくなっていきます。
IT技術の進歩も介護職の仕事を奪っていく
さらにIT技術発達によって、介護の仕事が機械に奪われ、
介護職は必要とされなくなっていきます。
2018年の介護報酬では、情報技術やAI(人工知能)を使った事務所に
加算をつけることが検討されています。
また、最近、ケアマネが作る支援計画(ケアプラン)をビッグデータ化して、
利用者の悩みを打ち込めば、コンピュータが自動でケアプランを
作れるサービスを提供する企業も出てきました。
今は全自動の自動車が開発されようとしているので、近いうちに
デイサービスでの送迎ドライバーはいらなくなるかも。
これから、介護スタッフもクオリティを高めないと、どんどん機械に仕事を
奪われていく時代になります。
介護は「人不足」だから、簡単に就職できるという考えはやめましょう。
もう箱モノ施設はいらない。
現在は多くの企業が介護業界に参入して、
有料老人ホームや保険外で宿泊を行うデイサービスなど
高齢者向けの施設が多く出てきました。
そして、わたしの地域ではこのような施設の乱立によって、
一部の老人ホームに空きが出ている状況が出ています。
確かに老人ホームを希望している高齢者は多くいると
言われていますが、もう箱モノ施設はいらないというのが正直な意見です。
このまま高齢者施設を増やしていったら、2040年代から、
建物だけが残ってしまうのは目に見えています。
キーになるのは若い世代です。
若者が自分の住んでいる地域をどんなふうにしていきたいのか
興味を持ち、政治に反映していくことが大切だと思います。