30代になった社会福祉士・しげKickのブログ

昭和60年生まれ社会福祉士のしげkickです。福祉や医療関係、その他ゆるく書いていきます。

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高齢者施設で利用者の「熱中症」をふせぐ3つのポイント。

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夏は、高齢者の「熱中症」が気になる季節でもあります。

 

わたしの施設は民家をリフォームしたものなので、

室温の管理はスタッフが行い、必要に応じて冷房をかけて、

熱中症にならないようにしています。

 

今回は、その経験から分かった

高齢者の「熱中症」を予防する3つのコツ

を紹介していきます。

 

1、高齢者は体感温度が鈍くなっていることを理解する。

 

わたしの利用者は夏になっても、寝るときに湯たんぽを

使う人がいます。でも、その利用者は翌朝、

汗でびっしょりになっていたことがありました。

 

高齢になると暑さを感じにくくなりますので、

自分が暑いと感じるのに、高齢者が暑くないというときは

まず、疑問に思いましょう。鵜呑みは絶対にダメです。

 

また、猛暑なのに何枚も重ね着している人は要注意。

熱中症だけでなく、

知らぬ間に汗でびっしょりになり、風邪の原因にもなりかねません。

もし、体温測定で微熱だったら、

服に熱がこもっている可能性が高いですので、

その場合はこもった服の熱を逃がしてあげましょう。

 

2、直接、風が当たらないようにする。

 

お年寄りは風にあたると寒く感じるため、とにかく「風」を

嫌がります。暑さ対策で窓をあけたり、扇風機や冷房をかけても

風にあたるのを嫌がり、利用者から「窓を閉めて」「冷房を切って」

と言われることも多いです。

 

なので、利用者には「風が当たらない」ように

最大の配慮をしましょう。

 

デイサービスにおいては、送迎で車の窓を開けると

非常に嫌がるので、少しだげ開けておくか、冷房で対応しましょう。

 

3、水分補給をこまめに。とらない利用者には声掛けをする。

 

認知症の人によく見られるのですが、猛暑なのに

お茶を出しても、なかなか飲んでくれない人もいます。

全く飲む様子がみられないときは、

冷えた麦茶に変えたりや声掛けをして対応しています。

 

夏場では水分の補給は非常に大切です。

30度を超える猛暑の日は、利用者に「のどが渇きませんか」と

尋ねたり、冷たい飲み物を提供することも大切になります。

 

また、ご本人が飲む気がなくても、

時にはお茶を持たせてあげるなど工夫して、

水分補給を促しましょう。

 

さいごに

 

今年の夏は猛暑が続くと見込まれており、

その分「熱中症」対策が必要になっていきます。

 

やはり、もっとも大切なのは

「自身の暑さの感覚を信じること 」

です。

 

わたしのスタッフでも「熱くない」という利用者の

言葉を真に受けて、30度もあるフロアで冷房をつけずに

いたことがありました。

 

その対応は「熱中症」を引き起こしますので、

介護職の方は十分気を付けた方がいいですよ。