30代になった社会福祉士・しげKickのブログ

昭和60年生まれ社会福祉士のしげkickです。福祉や医療関係、その他ゆるく書いていきます。

ブログタイトル

「ソーシャルワークの価値」について、Mr.Childrenの名曲『GIFT』を通して、簡単にレポートを書いてみた【前編】

f:id:social-walfare-work:20170822075305j:plain

社会福祉士の学校で「ソーシャルワークの価値」について

レポートが出たけど、どう書けばいいかわからない人に向けて

前編・後編に分けて、簡単にレポートっぽく書いてみました。

 

レポートを読む前の確認事項

まず、「ソーシャルワークの価値」について抑えていきましょう。

 

大まかにいうと、今日までソーシャルワークを実践して得た知識や技術などを

集めたものが「ソーシャルワークの価値」です。

 

社会福祉士の倫理綱領による「ソーシャルワークの価値と原則」において、

以下の5つを取り上げています。

 

1、人間の尊厳‥どんな人に対しても差別をせず、その人の存在を大切にすること。

 

2、社会正義‥貧困、虐待、爆破テロなどの社会問題や争いのない、だれもが平和に暮らせる社会を実現すること。

 

3、貢献‥さっき述べた「人間の尊厳」と「社会正義」に貢献する。

つまり、片方に偏ることなく、個人と社会の両方ともに働きかけること。

 

4、誠実‥社会福祉士の倫理綱領に書かれていることを守る。

 

5、専門的力量‥ソーシャルワークを学んで、現場で発揮すること。

また、現状に満足せず、自身のソーシャルワークが成長するように努めることも大切になります。

 

この5つが社会福祉士における「ソーシャルワークの価値」といわれていますが、

本レポートは「人間の尊厳」を中心に書いていきます。

 

レポートのタイトル:Mr.Childrenの名曲『GIFT』から分析する「ソーシャルワークの価値」について。

 

ソーシャルワークの価値が分かりにくいので、

Mr.Childrenのシングル曲『GIFT』から考えてみました。

 

Mr.Childrenのシングル曲『GIFT』とは

『GIFT』は2008年にリリースされた32枚目のシングル曲です。

現在、Youtube公式チャンネルでPV(Shortバージョン)が見られます。

GIFT

GIFT

  • Mr.Children
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 この『GIFT』は2008年に開催された北京オリンピック・パラリンピックにおける

NHK放送のテーマソングとして流れていました。

 

作詞・作曲を手掛けたボーカル・桜井和寿氏は『GIFT』について

(オリンピック・パラリンピック競技で)勝利を収められなかった人の中にも、また勝ち負けのない日常の中で一生懸命暮らしている人の中にも、どんなメダルにも負けない輝きが一人一人にあると思っています。 

引用URL:http://www.oricon.co.jp/news/55308/full/ 

とコメントしています。

 

この曲は五輪の金・銀・銅メダルよりも、「もっと大切な価値がある」というのがテーマです。

その価値は五輪競技の枠を超えて、日常で暮らす私たちにも、金・銀・銅メダルより、素晴らしい「価値」があることを唄っています。

 

『GIFT』の歌詞から分析するソーシャルワークの価値

まず、この曲は「色」を人の持つ価値と置き換えて表現しています。

 

ここで、注目したいのが1番のサビにある歌詞です。

 「白か黒で答えろ」という難題を突きつけられ

ぶち当たった壁の前で僕らはまた迷っている

迷ってるけど 白と黒のその間に無限の色が広がってる

 

ここの「白と黒のその間に無限の色が広がってる」という歌詞は

人の価値はそれぞれ違い、無限にあると解釈できます。

 

整理すると、

人それぞれの色(=価値)が違うのに、「白か黒で答えろ」

という難題を突きつけられ、僕らは壁にぶち当たり迷ってしまう。

となります。

 

人の色はそれぞれ違い、無限にあるのに、白か黒で答えることはできません

でも、「白か黒で答えろ」と無茶ぶりをされ、私たちは困っているのです。

 

では、「白か黒で答えろ」と難題を突き付けているのは誰?

 

次に「白か黒で答えろ」というフレーズに注目していきます。

 

「白黒つける」という言葉があるように、このフレーズには物事をはっきりさせる

ニュアンスを含んでいます。

そして、無限にある色を「白・黒」の2つだけで区別しようとする。つまり、色の多様性を認めないという意味が「白か黒で答えろ」に含まれています。

 

では、誰が「白か黒で答えろ」と言っているのでしょうか。

この問いはソーシャルワークの価値「人間の尊厳」において、

とても大切なポイントになります。

 

つまり、人それぞれがもつ多様性を認めない「何か」があって

わたしたちはその多様性を受け入れることができないんです。

その正体が明確になれば、きっと「人間の尊厳」を実現する手掛かりになるはずです。

 

続きは下の記事【後編】で、その「白か黒で答えろ」と言っている

犯人について考えてみます。

www.social-walfare.work