30代になった社会福祉士・しげKickのブログ

昭和60年生まれ社会福祉士のしげkickです。福祉や医療関係、その他ゆるく書いていきます。

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エンパワーメントとは「洗濯機を買う場面」をイメージすれば分かりやすい。

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みなさんは

「エンパワーメント」という言葉をご存知でしょうか。

 

単純に言うと、

社会的に立場の弱い人が、本来持っている能力を

発揮してもらうことです。

 

最近、エンパワーメントという言葉が、

社会福祉だけでなく、ビジネスなどでも

広く扱われるようになってきました。

 

でも、エンパワーメントって、特別なものではなくて、

実は、わたしたちの日常生活と強い関係性をもっています。

 

なので、今回はエンパワーメントをより知るために、

身近な例を使って、説明していきます。

 

「洗濯機を買う場面」からエンパワーメントを考える

 

わたしは「エンパワーメント」というと、

「洗濯機を買う」イメージです。

 

普段、洗濯機を買う時はその値段や性能、

使いやすさなどに注目して購入すると思います。

 

しかし、どんなに高性能であっても、

サイズが大きくて、部屋の中に入らなければ意味がありません。

 

洗濯機はデカく、電力を使う家電なので、

配置する場所がとても大切な要素です。

 

わたしも、乾燥機の機能を備えている洗濯機を

購入したことがありました。

 

しかし、乾燥機能は相当な電力を使うため、

すぐにブレーカーが作動するので、

それ以降はその機能を使うことはなかったです。 

 

結局、どんな洗濯機のパーフォマンスが良くても、

部屋の環境によって、その機能が発揮できないことがあります。

 

これは人にも当てはまることで、

本来持っている能力が「ある環境」によって

縛られていることがあるんです。

 

その束縛された状態から解放してあげることが、

エンパワーメントの基本的な考え方になります。

 

エンパワーメントで大切なのは「気づかせること」

 

エンパワーメントを分かりやすく、洗濯機を例にあげてみました。

 

このように洗濯機のような「物」が対象であれば、

周りの環境を整えておけば、簡単に解決ができます。

 

しかし、「物」ではなく「人」をエンパワーメントするときは

心理的な要素が含まれるので、そう簡単にはできません。

 

ポイントは「自己覚知」です。

相手に「束縛された状況」を気づかせるアプローチが

大切になります。

 

例えば、スーパービジョンでは、指導を受ける側が、自身の支援内容を

振り返って「気づかせる」ことを重視します。

 

そして、指導する側は「その時どう思ったのか」と

尋ねて、相手に自己覚知ができるように働きかける

技術が必要です。

 

まとめ

今回はイマイチ分からない「エンパワーメント」を

洗濯機に例えて説明しました。

 

本来持っているパフォーマンスを最大限引き出すには

環境がとても関係しています。

 

そして、その環境を変えるには相手が束縛された状況に

「気づくこと」がとても大切です。

 

そして、支援者は気づかせるために

相手に自己覚知を高めるようなアプローチが求められます。

 

ただ、「気づく」というのは、とても難しいもの。

 

言葉でいくら説明しても、相手の心に響かなければ、

束縛された状況に気づくことができません。 

 

まずは自分自身が自己覚知をして、

エンパワーメントを実践してみるのもいいでしょう。

 

自己覚知については以前、記事に書きましたので、

こちらを参考下さい。 

www.social-walfare.work