30代になった社会福祉士・しげKickのブログ

昭和60年生まれ社会福祉士のしげkickです。福祉や医療関係、その他ゆるく書いていきます。

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剣道のガッツポーズ禁止ってバイスティックの原則「統制された情緒関与」と思う件

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わたしは高校時代、剣道部に所属していまして、

下手ながらも剣道2段を取得しています。

 

今回は剣道をソーシャルワークの視点で

考えてみようと思います。

 

剣道でガッツポーズはNG

 

剣道では相手の面、小手、胴、突き

どちらかの部位を竹刀で当てると「一本」となり、

先に2本決めると勝利となります。

 

しかし、一本を決めた時、

思わずガッツポーズを決めると取り消しになるんです!

 

ほとんどのスポーツはガッツポーズをしても問題になりません。

 

しかし、剣道には「残心」という言葉があり、

技が決まっても、気を抜かない姿勢基本としています。

 

一本決めてガッツポーズをされたら、

負けた相手は良い気持ちがしませんよね。

 

なんか「おごっている」ような感じがあり、

一瞬、友達になりたくないと思ってしまうかも・・・

 

そういう意味で、ガッツポーズをしないことは、

相手に対して尊重する態度にもつながるんです。

 

ソーシャルワークも残心が大切

 

剣道ではどんなに技術が上手くても、

心ができていないとダメなスポーツです。 

 

どんな時も、心を途切らせない「残心」が大切であり、

同時に相手を思いやる事につながっています。

 

また、試合中のガッツポーズもそうですが、負けた時に

悔しくて竹刀で床を叩きつける人もみかけます。

 

これも残心がない態度です。

 

このような感情に支配され、心が途切れた状態は、

周りの人を嫌な気持ちにさせてしまいます。

 

だから、自分の心を鍛えて、

どんな時も冷静さを失わないことが大切です。

 

これはソーシャルワークでも同じことが言えます。

 

相談援助技術におけるバイスティックの7原則に

「統制された情緒関与」 という考えがあるのはご存知でしょうか。

 

統制された情緒関与とは、

「ワーカーが相談者の感情に呑み込まれないこと」

とあり、ソーシャルワークにおける大切な要素とされています。

 

裏を返して言えば、

ワーカーの心が弱いと相手に振り回されるということです。

 

 

「残心」と「統制された情緒関与」は両方とも

自身の心にポイントがあり、周りにも影響を与えるものになります。

 

心を鍛えるにはどうするの

 

剣道のガッツポーズや統制された情緒関与は

自身の心の在り方が関係しています。

 

だから、どんな時も「残心」ができるように

心を鍛えていかないといけません。

 

剣道では寒い中で稽古をしたり、

先輩や先生を敬い、礼儀作法を通して心を鍛えます。

  

一方、ソーシャルワーカーには「自己覚知」という

自分の心を観察する方法があります。

 

どちらとも、真剣に自分と向き合うことがポイントです。

  

仕事において、若いうちは失敗を恐れずに

いろいろやってみることもいいでしょうね。

 

まとめ

 

剣道のガッツポーズは「残心」がない状態です。

 

このような気持ちが途切れている状態は、相手への失礼な態度と

つながり、不快にさせる原因にもなります。

 

だから、剣道はどんな時も油断しないような

心を鍛える必要があるんです。

 

また、「残心」はソーシャルワークにおける

「統制された情緒関与」と関連しています。

 

ワーカーも心を鍛えるために

「自己覚知」という方法があるんです。

 

「自己覚知」については、

詳しく書いてある記事があります。参考まで。 

www.social-walfare.work