30代になった社会福祉士・しげKickのブログ

昭和60年生まれ社会福祉士のしげkickです。福祉や医療関係、その他ゆるく書いていきます。

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対人関係の不安を抱えたまま社会福祉士になるのは大変!その原因と克服法を考えてみた

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対人関係の不安を抱えたまま

社会福祉士になるのは非常につらいです。

 

就職採用の面接で落ちる確率は上がりますし、

もし働けても、職場の人やクライアントとうまく関係ができずに

苦しい思いをしてしまいます。

 

私は対人関係が苦手で、何度も採用試験に落ちましたし、

就職後も接客態度やスタッフとの対人関係で悩みました。

 

でも、社会福祉士の学校では、

試験に受かることが重視されて、

対人関係を改善する機会がほとんどありません。

 

なので、自力で「対人関係」を克服する必要があります。

 

きっと社会福祉士を目指している方でも、

わたしと同じように「対人関係の不安」

感じている人は少なくともいるはずです。

 

そんな方に向けて、その原因と克服方法を考えてみました。

 

対人関係における不安の原因

 

大平健の著書『やさしさの精神病理』で、

やさしさについて「古典的(ホット)」と「新しい(ウォーム)」

の2種類があると述べています。

 

古典的なやさしさとは、

相手の気持ちに触れ、

寄り添って共感するホットな関係です

 

しかし、

若者は古典的なやさしさ」を嫌い、

相手の心理に踏み入れない範囲でやさしく接するようです。

 

これをウォームな関係、

つまり「新しいやさしさ」と著者は名付けています。

 

なぜ、若者は「新しいやさしさ」を選ぶのでしょうか。

 

この新しいやさしさには

相手を傷つけたくない」

「自分も傷つきたくない」

という気持ちが隠れています。

 

相手の内面に深く触れることで、

相手に嫌がられる反応が見たくないから、

相手の心理に踏みこむ「古典的やさしさ」でなく、

傷つかない範囲で気遣う「新しいやさしさ」が登場しました。 

 

私たちは日ごろのコミュニケーションは、

この「新しいやさしさ」によって成り立っています。

 

そして日常会話において、私たちは

相手が傷つかないように言葉を選び、

言葉で自分を隠そうとします。

 

私たちは本当のことを話そうとはせず、

言葉を隠れミノにして、 本音を出さずに暮らしています。

 

その中で、言葉選びが巧みな人にとって、

言葉は対人関係を上手くこなし、

都合の良いように、相手をだますこともできる便利なものです・・・

 

しかし、言葉選びが苦手な人にとって、

言葉は「ナイフ」のようなものでしょう・・・

 

下手に使って、相手や自分を傷つけてしまわぬように慎重になり

うまく言葉をかけることも難しくなります。 

 

つまり、対人関係の不安というのは、言葉の選択ミスで

「傷つきたくない」から

人との関わりが困難に感じるのだと思います。 

 

どうやって克服するべきか 

 

対人関係の不安は、

「他者の心に触れたくない」

「傷つきたくない、傷つけたくない」

という気持ちが隠れています。 

 

でも、「傷つきたくない自分」に嘘をついて、

無理にコミュニケーションを頑張ると、

精神的に参ってしまい、対人関係が嫌になってきます。

 

では、どうすればいいでしょうか。

 

「人の心に触れたくない」気持ちに自ら気づくことです。

 

いわゆる、自己覚知が重要になります。

 

簡単にいうと、真剣に自分と向き合い、

自分に気づくプロセスです。

 

他人から答えを求めず、「どうして対人関係が苦手なのか」

じっくりと考える事が大切になります。

 

 「苦手な事」「やりたくない事」は、

直感的に思うことであり、その中に本当の自分が隠れています。

 

なので、無理にコミュニケーションを頑張らないことが大切です。

 

最低限の挨拶とか感謝の言葉など

「一声かける」ことができれば十分です。

 

無理に頑張らないことで、対人関係が苦手な自分を

俯瞰してみることが可能になり、自己覚知が深まっていきます。

 

しかし、現実的にはコミュニケーションを

頑張らなければならないことが多々あります。

 

その場合は、

相手に興味をもつところから始めてみましょう。

 

「この人はどんな人だろうか」と考えながら、

人と接すると自然と自分の心が開いて、

対人関係が良くなります。

 

まとめ

 

対人関係の不安は「傷つきたくない」気持ちが

大きく関わっています。

 

そこには、本当の自分の気持ちが隠れているので、

無理にコミュニケーションを頑張らず、

俯瞰する感じで自分を捉えることが大切です。

 

しかし、日常生活や仕事では対人関係を

求められることがよくあり、難しいかと思います。

 

なので、まずは相手に興味を持つことがいいでしょう。

 

相手に興味を持っていると、

自分の心を開く習慣を身につき、対人関係も良くなりますよ。