30代になった社会福祉士・しげKickのブログ

昭和60年生まれ社会福祉士のしげkickです。福祉や医療関係、その他ゆるく書いていきます。

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介護は思い通りに相手が動かなくて大変だけど、そこが面白い

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介護の大変なところは何だろうか。

 

そんなことを考えつつ、

高齢者デイで介護の仕事をしています。

 

私の場合、介護の大変なところって、

自分の介護を受け入れてくれない時

大きいと思います・・・

 

でも、その大変さがあるから、

色々考えるし、介護は面白くもあるんです。

 

なので、 介護は大変だけどそこにある

面白い部分について考えてみました。

 

小手先だけで介護をする私

Mr.Childrenの「口がすべって」という曲に、

こんな歌詞があります。 

口がすべって

口がすべって

  • Mr.Children
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

思い通りに動かない君という物体を
なだめすかして 甘い言葉かけて 持ち上げていく
もう一人の僕がその姿を見て嘆いてるんだよ

 

トイレや食事、排せつなどを手伝おうとしても、

介護される側は「嫌だ」と動いてくれないことが

よくあります。

 

自分は相手のために介護してるのに、

相手は受け入れてくれない。

これが介護のとても難しいところです。

 

だから、歌詞のように、礼儀作法で飾ったり、

話術やお世辞を使ったりしてどうにか相手を動かしたい

と頑張ります。

 

でも、そんな上辺だけのテクニックに頼っている

自分ってすごく浅ましくて惨めに感じるんです。

 

この歌詞には、人と人の関わりで行う介護を、

ウソで相手を動かそうとしている自分に

「それでいいのか」と問いかけているような気がします。

 

想像を超えて心は理解しがたいもの

 

きっと介護を受け入れない側にも

理由はあるはずです。

 

しかし、相手は拒否の理由を示そうとはしませんし、

「教えて下さい」とお願いしても、言うことはないでしょう。

 

だから、介護に携わる人は、拒否をする相手の気持ちを想像して、

くみ取ることが必要になります。

 

これが本当に難しい作業で、

10年以上介護関係に勤めているわたしでも

難しいと思うほどです。

 

 

日頃から興味をもって、相手の表情、しぐさなどの行動を観察する

習慣がないと相手の気持ちには気づけません。

 

例えば、「最近食欲がない」「トイレに行こうとしない」

という小さなことから、深く考えることが大切です。

 

その積み重ねによって「相手の心を汲み取る」能力が身に付き、

相手に寄り添った介護ができるようになります。

 

介護の面白さとは

 

介護って「ありがとう」と言われるから

それがやりがいと主張する人がいます。

 

「ありがとう」の感謝の言葉も良いですが、

私は介護を通して、相手を観察する能力を磨き

自分を成長させる方が断然面白いです。

 

そんな風に介護をしていると、言葉なく、

非言語のやり取りが大切だと気づけるようになります。

 

そんな内容を記事にしています。参考まで。 

www.social-walfare.work

 

介護の仕事をしていると、多様な人たちに出会います。

 

思い通りに相手は動いてくれないけれど、

その出会いを通して、自分を成長できる人が

本当のプロフェッショナルと呼べるのでしょう。