30代になった社会福祉士・しげKickのブログ

昭和60年生まれ社会福祉士のしげkickです。福祉や医療関係、その他ゆるく書いていきます。

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エンパワーメントについて、実践するために必要なたった1つのこと

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エンパワーメントとは



はじめに

 

エンパワーメントって、ご存じでしょうか。

 

今は、社会福祉だけでなく、「権限委譲」という意味で、

自己啓発やビジネスでも取り上げられているんですね・・・・

  

今回は、エンパワーメントの基本を押さえつつ、

実践で使えるように、自分なりにまとめてみました。

 

エンパワーメントとは

 

元々はアメリカの公民権運動に携わったソーシャルワーカーである

ソロモンさんのアプローチが代表的なモデルとして紹介されています。

 

そして、個人で行うセルフ・エンパワーメント

仲間と行うピア・エンパワーメント、地域で行うコミュニティ・エンパワーメントなどあります。

 

エンパワーメントのエッセンスについて

 

では、エンパワーメントについて、動画を通してもっと掘り下げていきます。

 

扱う動画は、2020年のアメリカ・ミネソタ州で警察官により黒人男性が殺害された事件をきっかけに、黒人差別に対する大規模な抗議へと発展した背景があります。

 

30代黒人男性が40代の黒人の怒りを受け止め、同じような悲劇を繰り返さないよう、その場にいた少年に訴えています。

 

 

この動画はホントにソーシャルワークにおいて、

大切な要素がめちゃ詰まっています。

 

動画の1:27あたり、2人が沈黙している場面、

少年がエンパワーメントされている状態です。

 

つまり、エンパワーメントとは、でたらめな社会から与えられた抑圧を

でたらめな社会を変えていくエネルギーに変えること。

 

いわば「やられたらやり返す」 半沢直樹のアレですね・・・

 

そのエネルギーから、潜在能力が引き出されたり、周辺の抑圧を減らすアクションへとつながっていくんです。

 

心理学の「昇華」と似ていますが、

昇華は抑圧から生まれたエネルギーが、別の対象に向かってしまう点において、

エンパワーメントとは異なります。

 

ちなみに、国際的なソーシャルワークの中核となる役割は、

『社会変革・社会開発・社会的結束の促進、および人々のエンパワメントと解放』 

と定義されています。

 

この動画は、その国際的な定義に当てはまるものであり、

ソーシャルワークのお手本とも言えるでしょう。

 

実践するために必要な考え方

 

次は、実践的な視点で考えてみようと思います。

 

エンパワーメントは、対象者が「抑圧」いわば「ストレス」にさらされている

状態が前提としてあります。

 

そのストレスを利用して、対象者の成長・能力を開花させたり、

ストレスの原因を自ら解決したりできるように促すことが援助者に

求められる役割といえるでしょう。

 

エンパワーメントに「権限委譲」という意味があるのは、

上司が部下に主要な仕事を任せることで、強いストレスを生み出し、

部下のポテンシャルを発揮させるように促すからです。

 

しかし、基本的に弱い立場にいる人たちはストレスを与えられると

そのままつぶれてしまうこともあれば、

その負荷に気づかず耐え続け苦しむことや、危機管理として回避してしまうこともあります。

 

だから、援助者は対象者がさらされているストレスから、

潰れないように配慮しながら、どうやってプラスのエネルギーを生み出すか

考える必要があります。

 

実践するために必要なたった1つのこと

 

では、基本的なエンパワーメントの要素をお話ししましたが、

実践するために必要なたった1つのことは

「感情」を湧かすことです。

 

今回、紹介した動画は、黒人差別という抑圧からの「怒り」が

エンパワーメントへの引き金となっています。

 

つまり、抑圧から生まれた強い怒りという感情が、

プラスのエネルギーを生み出す根源となります。

 

実践レベルで考えれば、

援助者はストレスを与えられた人々の感情を湧かすことで

「このやろう」的な感じのエネルギーを引き出せるかどうかが大切です。

 

しかし、感情を湧かすのは相当難しいことです。

 

頭で理解してもできないし、日常平和に暮らしている

私たちは感情を出さず過ごしているので、その能力が著しく落ちているからです。

 

感情を湧かすには、徹底的な自己覚知、

相手への受容、真剣に相手と向き合う姿勢が必須です。

 

それを意識して日々過ごしていると、

感情を湧かすポイントにだんだん気付けるようになります。

 

まとめ

 

エンパワーメントとは

「でたらめな社会から与えられた抑圧を

でたらめな社会を変えていくエネルギーに変えること」

です。

 

援助者は求められるのは抑圧を受けている人々の感情を

生み出して、自ら問題を解決できるように促すことがポイントになります。

 

ストレングスモデルと混合してしまいますが、

対象者が抑圧を受けていることが、エンパワーメントにおいて

最も必要な要素になるので、試験対策に覚えてといいでしょう。