30代になった社会福祉士・しげKickのブログ

昭和60年生まれ社会福祉士のしげkickです。福祉や医療関係、その他ゆるく書いていきます。

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【社会保障が苦手な人向け】社会保険の基本について分かりやすく説明してみた。

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社会保障って種類が多く、覚えるのが難しく分野です。

 

特に、社会保障の1つである

「社会保険」は理解するのに時間がかかります。

 

しかし、社会保険は

医療費の軽減や失業時の現金支給など

私たちの生活を支えてくれる身近な制度です。

 

社会保険は難しいけれど、理解できれば、

自分にも大きなメリットになります。

 

今回は社会保険について、

分かりやすく説明してみました。

 

社会保険の基本

 

国家が国民の生活を守る仕組みを「社会保障」といい、

その中の一つに「社会保険」があります。

 

では、社会保険とは何でしょうか。

 

まず「保険」の仕組みについて

おさえる必要があります。

 

保険とは多くの人から少額のお金を集めて、

高額な医療・介護費用、失業など予想できないリスクが起きた時に、

その経済的負担をみんなで補う仕組みです。

 

保険で支払うお金を「保険料」

保険料を払う側を「被保険者」

保険料を集めて管理する側を「保険者」といいます。

 

そして、政府や公的機関が「保険者」になっているのは、

社会保険です。

 

つまり、民間の保険会社ではなく、

国が主体となって保険を運営するのが

社会保険における一番の基本になります。

 

社会保険は年金・医療・介護・労働に大きく分けられますが、

どの保険もそれぞれ保険者、被保険者が決められているので、

必ずおさえておきましょう。

 

保険料について

 

社会人になり、給料を得るようになったら、

自動的に社会保険に加入し、保険料を支払うようになります。

 

もしかしたら、保険料を払いたくないから、

社会保険には入りたくないと思う方も

いるかもしれません。

 

残念ながら、社会保険は、

原則「強制加入」と法律に規定されており、

罰則もあります。

 

なので、自分が被保険者に該当する場合は

保険料を納付しないといけません。

 

保険料は、所得や年齢に応じて負担額が決定します。

 

納付が難しい低所得者には減免制度があります。

 

給付について

 

私たちは保険料を納めている代わりに、

医療を安く受けたり、年金や介護サービスを

受けることができます。

 

これを「給付」と言い、社会保険には

現金給付と現物給付の2つの種類があります。

 

現金給付とは金銭を支給することです。

 

~手当てなど表現されるときもあります。

 

一方、現物給付とは物品・サービスを無料または

低額で支給することです。

 

現物給付というとタダで物品・サービスを提供すると

思いがちですが、医療・介護など高い費用を軽減する

割引クーポンのような役割も含まれます。 

 

社会保険と民間の「医療保険」を区別する

社会保険は似た用語が多くて、とても混乱しやすい分野です。

 

その代表例が「医療保険」というワードになります。

 

社会保険の一つである「医療保険」の他に

民間の保険会社が提供する「医療保険」もありますが、

どっちも別なので注意です。

 

ちなみに、社会福祉士の試験問題では、

社会保険や国営による医療保険を指す時

「公的医療保険」と明記し、民間保険と区別しています。

 

医療保険というワードをみたら、

「公的」「民間」どっちを指すのか、

区別するところから始めましょう。

 

まとめ

社会保険は国が主体になって保険を運用しています。

 

社会保険は、原則「強制加入」と法律に規定されており、

罰則もあります。

 

保険料は、所得や年齢に応じて負担額が決定し、 

納付が難しい低所得者には減免制度があります。

 

現金給付と現物給付の2つの種類があること。

 

そして、医療保険は「公的」か「民間」による保険なのか

区別する事。

 

これをベースにして、社会保険の年金・医療・介護・労働について

詳しく勉強してもらったら、混乱は最小限で済むかなと思います。