30代になった社会福祉士・しげKickのブログ

昭和60年生まれ社会福祉士のしげkickです。福祉や医療関係、その他ゆるく書いていきます。

ブログタイトル

自己覚知と自己理解の違いについて

自己覚知と自己理解

「自己覚知」と「自己理解」という似た言葉があります。

みなさんはこの違いはご存じでしょうか。

 

社会福祉士だけでなく、介護や児童関係でも必要な知識になりますので、

自分なりの解釈で解説していきたいと思います。

 

また、どうやって実践に生かしていくのかヒントを紹介します。

 

自己覚知と自己理解の共通点

 

まずは、自己覚知と自己理解の共通点について

考えていきたいと思います。

 

2つの共通点は、自分を客観的にとらえることです。

 

例えば、相手に対して、怒りや悲しみが起きた時、

その感情が収まった時に客観的に振り返り、

フィードバックをすることがあげられます。

 

他に具体的な方法には、

他者から意見を聞く、スーパービジョン、

グループワークとかがあります。

 

自己覚知と自己理解の違い

 

では、この2つの相違点は何でしょうか。

 

自己覚知は、実感して自分を知ることです。

 

一方、自己理解は頭の中だけで自分を知ることです。

 

あまり違いが無いように感じますが、

かなり大きな差があります。

 

より分かりやすくするために、

「自己を知る」を「自転車に乗る」という内容に置き換えてみます。

 

どんなに知識や効率的な方法を頭に叩き込んでも、自転車に乗ることはできません。

 

バランス感覚を身に着けるまで練習をして、やっと自転車に乗れるようになるはずです。

 

自転車に乗ると同じように、「自己を知る」というのは、

頭で理解するのではなく、実感というものが重要になります。

 

自己覚知と自己理解のレベル

 

つまり、

「自分を知る」というのは、

理解だけで終わる段階を「自己理解」、

実感に基づく上位の段階である「自己覚知」の

2段階に分けることができます。

 

そして、自己理解から自己覚知への段階に進めるには、

難易度が非常に高いです。

 

大体は、自己理解で終わってしまうのがオチだと思います。

 

就職活動であれば、自己理解で十分ですが、

実際の支援に生かすのであれば、自己理解では効果が期待できません。

 

自分のことを紙に書くとか、スーパービジョンとかしても、

結局、自己理解で終わってしまえば、やっている満足感だけで、

無駄に時間を浪費するだけになってしまいます。

(授業や研修はそんなものばかりですが・・・)

 

だから、福祉業界で支援する人たちは、実感できるレベルまで上げることが大切です。

 

自己覚知を行うためにはどうすればいいか

 

では、実際に自己覚知をするためには、

どんな方法があるでしょうか。

 

簡単な方法は、

会話中の自分の声をボイスレコーダーで録音して聴いてみる方法です。

 

録音した音声を聴くと、

自分の声のギャップに驚くと思います。

 

実はその感情が重要で、

先ほど話をした、自己覚知における「実感」の具体的な内容になります。

 

これをヒントにしてもらえればと思います。

 

最後に

 

この記事を読んで、自己覚知と自己理解の違いをご理解いただけたでしょうか。

 

テキストでは、自己覚知をすると「感情のコントロールができる」、

「人間関係がよくなる」など言われていますが、

私の場合は、自己覚知を通して、

私の苦手な事、上手くできないことが明確になりました。

 

その結果、自分ができないことに関して、

相手を頼れるようになりました。

 

自己覚知で得られる効果は、人それぞれ違う気がしますが、

やってみる価値はあるはずです。

 

この記事をきっかけに自己覚知をやってみようと思ってくれたら嬉しいです。

 

あと、もっと効率よく自己覚知ができる方法があります。

 

それは、親友を作ることです。

 

親友を持つと、自分のダメな所や直した方が良い所を

忖度なしに言ってくれるので、自己覚知にはとても有効です。

 

社会福祉士を目指すみなさんは、せっかく学校に通っているのだから、

試験勉強だけでなく、いい友人を見つけることも大切ですよ。