はじめに
みなさんは健康診断の血液診断でコレステロールの数値が高い
と言われたことはありませんか。
わたしのデイサービスでもコレステロールの高い
お年寄りがいますし、わたし自身も数値は高いです。
大体、医師に運動と食事に気をつけてと指導されますが、
何が効果的かよくわからない方も多いのではと思います。
なので、コレステロール値が高いとき、
注目するべき2つのポイントを紹介します。
1、高いときに注目する値は「悪玉コレステロール」と「総コレステロール」
コレステロールとは体内にある脂質の1つで、
細胞膜、ホルモンをつくったり、
脂肪やタンパク質を消化・吸収する「胆汁酸」の成分になっています。
コレステロールの数値は3種類あり、
善玉コレステロール(HDL-C)、
悪玉コレステロール(LDL-C)、
そして、血液中にある善玉、悪玉などすべてのコレステロールを測定した
総コレステロール(TC)があります。
そして、コレステロールが高いときに
注目してほしいのが、
悪玉コレステロール値(LDL-C)と
総コレステロール値(TC)です。
まず、どちらの数値が高いのか確認してみましょう。
悪玉コレステロール(LDL-C)の基準値は60~119で
120以上超えると要注意です。
一方、総コレステロール(TC)の基準値は140~199で
200以上超えると要注意です。
のリスクが上がります。
詳しい基準値に関しては「日本人間ドッグ学会」のホームページ
に載っていますので、ご参考までに。
2、食生活は主な原因ではない。
コレステロールって聞くと、食事が関係していると
思いますが、十分な科学的な根拠はないんです。
参考URL:「コレステロールの摂り過ぎは悪い」はウソ? | 健康 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
コレステロールは7~8割が肝臓など体内で作られ、
食事で得られるコレステロールは2~3割にすぎません。
たとえ、食事で過度のコレステロールをとっても、
体内でつくられるコレステロールを減らして、調整する機能があります。
そして、コレステロール値が高い理由は食生活だけではなく、
・遺伝的な原因
・ストレスが多い
・運動不足
など色々あることをおさえておきましょう。
もし基準値に戻したいのであれば、安易に食生活を変更するよりも、
その原因を見つけた方が効果的な対処につながります。
最後に
最近、高齢者デイサービスで悪玉コレステロールが170と高く、
医者から卵は控えるようにと言われたお年寄りの方がいます。
それでデイサービスの食事でも「卵」は控えてほしいと
相談がありました。
しかし、「卵」ってたんぱく質が豊富ですし、
料理では揚げ物のつなぎでも使われるので、
完全に卵を食べないのは厳しいです。
なので、家族の了解を得て、ゆで卵やたまご焼きなど
卵がメインの料理は食べないようにして対応しました。
食事は主な原因ではないですが、
やはりお年寄りには注意が必要です。
コルステロールは年齢を高いほど
数値が高くなる傾向が見られますので、
少しでも上がらないように努力するのも大切にしていきましょう。