30代になった社会福祉士・しげKickのブログ

昭和60年生まれ社会福祉士のしげkickです。福祉や医療関係、その他ゆるく書いていきます。

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社会福祉士の合格は「記憶力」が大事、でも現場は「考える力」が求められる

これから社会福祉士を目指すみなさんへ。

 

そして、試験が終わってこれからどうしようと迷っている方へ。

 

現場で求められる社会福祉士のスキルについて

少し考えてみませんか。

 

皆さんもご存知のように、

社会福祉士になるには国家試験に合格する必要があります。

 

だから、試験に受かるための勉強が必須です。

 

もちろん、合格を目指し勉強しますが、

決して「試験合格」イコール

「現場での実践力」とはならないんです。

 

わたしは最初は、社会福祉士の知識があれば、

きっとうまくいくと勉強に励みました。

 

でも、現場は知識よりも大切な能力を求められます。

 

それは、自分で問題を見つけて考える力です。

 

社会福祉士の合格は「記憶力」が大事ですが、

疑問を持たず、何も考えずに暗記に没頭しているだけ

では実践力は培われません。

 

今回は「社会福祉士試験から合格の後まで」視野を広げて、

社会福祉士に求められるスキルを考えてみました。

 

社会福祉士の試験に必要なのは「記憶力」

 

心理学で『エビングハウスの忘却曲線』というのが

あります。

 

これは勉強した内容が時間の経過ごとに

どれだけの割合で覚えているのかデータ化したものです。

 

その結果において、

「勉強してから1日後には66%覚えたことを忘れている」

あります。

 

つまり、人間は忘れやすい生き物ということです。

 

では、どうやって勉強した記憶を定着させるのか。

 

それは「復習」をすることです。

 

何度も繰り返すことによって、覚えることが可能になります。

 

ブログなどで目にする社会福祉士の勉強方法は、

どれも「過去問を何度も解くこと」です。 

 

つまり、復習による記憶の定着

いわば「記憶力」が、試験合格のカギを握っていると

いえるでしょう。 

 

しかし、社会福祉士の試験範囲は

高齢・障がい・児童など幅広いですし、

それに関わる法律も覚えないといけません。

 

しかも、社会福祉士の扱う科目は難しく、

理解できないと記憶に苦労するものです。

 

だから、難しい学習内容を理解するために

社会福祉士の学校があると思います。

 

社会福祉士の学校は

講師が試験に出てくるポイントを分かりやすく教えてくれたり、

自分から授業で分からないことを質問できる、

言わば、効率的な「記憶」を提供する環境とも言えるでしょう。

 

けれども、現場は「考える力」を求める

 

社会福祉士になるために、学校に通い、

ひたすら暗記に力を注ぎ、試験に挑みます。

 

しかし、記憶を重視した学習は

何も疑問に感じず、自分で考えることもなく、

講師やテキストを鵜呑みにする思考停止状態に陥りやすいです。

 

そして、現場は

試験と違って正解はありません。

 

多種多様な人に対して、自分で考えて

決断しないとダメなんですね。

 

そんなわけで、

ソーシャルワークは暗記ができる能力よりも、

自分で疑問を見つけて考える能力の方が

圧倒的に求められます。

 

本来は社会福祉士の学校で、

「考える力」を習得するべきなんですが、

試験ではそんなことを問われません。

 

どれだけ記憶できたが大事なんです。

 

考える力を身につけるために

 

社会福祉士を目指すなら、ひらすら暗記すればなれますが、

それだけでは現場では役に立ちません。

 

試験勉強と同様に自分で考える訓練が大切です。

 

勉強しているとき、仕事をしているとき、

ふと何かに疑問や違和感が湧く瞬間があると思います。

 

それをスルーせずに、思考を巡らせてみることが

とても大切です。

 

あと、思考力を鍛えるにはこの本が勉強になります。

 

東大過去問はソーシャルワークにも通用する

大切な考え方が散りばめられています。

 

特に、最後の「感情とは何か」は

とても社会福祉士を目指す方に読んでもらいたい

内容です。

 

考える力を身につけたい方はぜひ読んでみて下さい。